◆これは平成21年8月に記したブログです。『■いまドラマ「官僚たちの夏」が話題となっています。国の将来は官僚が担い全責任を負っているとの自負心から頑張る官僚たちの人間ドラマが展開されています。企業経営も国民生活もその一手に引き受け、寝食を忘れ日夜奮闘する公務員の姿がそこにあります。
 

■日本では、長らく鍛えられた官僚組織と政権党との持ちつ持たれずの関係で政治行政を行ってきましたが、ここにきて公務員バッシングの背景とあいまって「脱官僚」の気運が広がっています。そこに、公務員と国民・市民との間に大きな溝があったことに気づかされます。
 

■自身公務員であったことを振り返ると、政策決定には先ず国・県の政策の踏襲、財政・人事など組織の事情、議会での力関係、市民の要望などとの間で揺れ動いていたように思われます。前例踏襲、事なかれ、横並び、法律や制度を盾に、それらを優先する土壌や風潮があったように感じられます。
 

■このたびの衆議院総選挙は、政策立案や行政運営を官僚任せにするのか、民意を背景とした政治の場で行うのかが問われています。見方を変えると閉鎖された少数での政策決定か、公開で国民の総意による政策決定か、の選択ともいえますが、先々地方政治にもその波は及ぶでしょう。』これは15年前の話、政権と官僚は不離一体、表と裏の関係、政権が問われれば、官僚も問われます。この年21年8月30日に衆議院選挙があり、政権交代が実現しました。