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■6日、石見神楽に造詣の深い竹内惟臣さんから話をうかがいました。竹内さんは石見神楽面、神楽関係小道具などを展示した施設をお持ちで、石見神楽について一家言ある方です。長浜人形宗家永見家は焼物から長浜人形、和紙神楽面へと進化したとのことです。ちなみに永見家の先祖には、豊臣秀吉の朝鮮出兵に従軍した永見氏隆がいます。

■人形6代の国太郎が牛尾弘篤・藤井宗雄からの依頼で和紙により神楽面をつくったとされ、国太郎に師事したのが木島仙一で、木島仙一から垰崎秀一、岩本万吉、岩本政次郎(竹山)、安藤三郎、日下義明らが神楽面の技法を受け継いだとされています。今では、独自に学んだ柿田勝郎さんも神楽面制作の第一人者として頑張っておられます。

■八調子の石見神楽はそれぞれの地域や社中で独自の進化を遂げ、それぞれ特色や持ち味を持っています。浜田市の神楽社中連絡協議会には11社中、県西部の連絡協議会には111社中が加入していますが、未加入の社中も数多くあります。

■いま石見神楽を日本遺産の認定を受けようとしていますが、認定には基礎的な考証、観光資源として生かすこと、広域的な連携などが必要とされています。神楽の進化発展の過程、歴史的背景やその考証、シナリオや口上の解説、神楽面・衣装・小道具の進化発展、技量や技法の研究や研鑽、神楽の見せ方の研究などを進める必要があります。