■このところ、公営住宅、アパート、マンションなどの集合住宅を歩く機会があります。新しい団地には公営住宅が建設され、島根県立大学周辺や三隅町のリハビリテーションカレッジ周辺には、たくさんのワンルームアパートが建ち並んでいます。
■ところでそこを歩いてみて、いろいろと感じることがあります。階段、広場、庭、駐車場などの共有スペースがきちんと管理されているところ、掃除をしないのかゴミが散乱しているところ、雑草が生い茂っているところ、分別が悪いのか取り残されたステーションのゴミの山などが放置してあります。
■一方、公営住宅は比較的きれいに管理されているように思われます。市担当者の話によると管理組合など棟ごとの自治組織があったり、町内会に加入したりと自治機能が働いているようです。ところが民間集合住宅の場合、入居者は若い人が多く、管理は大家さんか、住宅管理会社に任せっきりのようです。
■また全国的には、集合住宅での高齢者の孤独死、密室であるがゆえの事件、疎外感による隣近所のトラブルなども発生し、マスコミをにぎわしています。集合住宅の閉された空間でも、ゴミ出し・防犯など日常生活、コミュニケーションづくりなど自治が機能するよう何らかの施策や支援が必要です。