■12日東京都議選が終わり歴史的な結果となりました、定数は127議席、自民党は38議席、民主党は54議席で第一党に躍進し与野党が逆転しました。巷間言われた与党には逆風、野党には追い風とはマスコミで報道のとおりです。がそれ以外の流れがあるような気がします。
■これまでの国政選挙の背景やその結果などからみて、明らかに有権者の選択の目が肥えてきていることです。2001年の参議院選挙は、予想を覆して自民党総裁に就任した小泉首相の勢いに乗って自民党は大勝しました。しかしそれも3年後の2004年の参議院選挙では民主党に惜敗しました。
■以前から自民党の長期衰退は止まらず、唯一郵政民営化を争点にした2005年衆議院総選挙は、刺客騒動、劇場型パフォーマンスなどから有権者の期待を集め自民党が圧勝しました。その陰で落ち着きのない、ギクシャクした、住みにくい地域ができてしまい、いま有権者はどうかしたいと思っています。
■有権者の投票行動は、政治的背景、政治への信頼、将来への夢、時の勢い、賑やかさや選挙戦術などによって左右されます。また、民意は移ろいやすいもので、イレギュラーのこともあります。しかし有権者はしっかりと見ていて、民意は着実に動いています。このことは地方政治も例外ではなくマグマは不気味に動いています。