週刊dropkIkku vol.75 〝ダメか、ダメじゃないか、いや、その間。〟 | れいのブログ

れいのブログ

ブログ再開!

数年前の記事はあえて残す…
黒歴史(笑)

活動報告や思ったことを書いていこうと思っています^ ^

浅田次郎さんが好きです。


おそらく、小説を読んでいて1番泣かされた作家さんじゃないかな。短編なんて読もうもんなら、それぞれの話で悶えている、そんな感じです。涙腺が弱い?それは否定しないです、最近、すぐに泣くもんね。


さて、そんな浅田次郎さんの小説、好きなお話はたくさんあるのですが、今日はちと違った角度から。



〝地下鉄に乗って〟

地下鉄、と書いて、メトロ、と読みます。この週末、家にいる時間が長かったので、映画でも、と思ったのですが。ちょうど、今読んでいる文庫本の、文庫帯の紹介が、この作品でした。文庫本はすでに読んでいる、映画も一度観た気がする、でも、はっきりと覚えていない。


なら、観るか。


ということで、唐突に観始めました。


音楽はMr.Childrenプロデューサーだった小林武史さん、へぇ、そうだったんだぁ。


さて、以下、多少のネタバレを含みます。



とは言え、そこまで内容に触れるつもりはなく。

きっと、浅田次郎さんのような作家は今後現れにくくなるのだろうなぁ…と思うのです。


不倫、と聞くと、きっと良い響きはないですよね。そりゃそう、芸能人が不倫してました、とニュースになれば、ここぞとばかりに叩いて。そうね、不倫って良いことじゃないものね。

良いか、悪いかは別として、そもそも日本は一夫多妻制だったわけで。だから、大奥、なんて話が生まれたし、昭和の文学作品では、お妾さん、なんてよく出てくる。

誰かに恋をして、その幸せのカタチは結婚、ではない。お互いに思い合っていたとしても。

例え、そのようなカタチで結ばれなくても、今この瞬間、この人の傍にいられるだけで幸せ。そして、その相手が、既婚者だった、だけ。


誰かに恋をして、その気持ちは全て理性でコントロールできるわけではなくて。だから、ダメだとわかっていても恋に堕ちることはある。


ダメ、だとしてもね。


岡本綾さんの役が、ただただ愛おしい。儚げな彼女のイメージにピッタリ、というのもあると思います。自分の幸せを顧みず、愛する人の幸せを願う。そんな愛のカタチを理解して書く作家も、そしてその作品の良さを理解する読者も、これから減っていくのだろうな。


ダメか、ダメじゃないか。その2択で聞かれれば、そりゃ、ダメ。でも、そこには葛藤があって、苦悩がある。だから人間らしいし、それが愛おしく感じる。


別に不倫じゃなくたって良いのよ。

何かに情熱を燃やしてる人を健気にサポートしたって良い。

誰かの恋をサポートしたって良い。

どんなシチュエーションでも、確かに良い。

でも、人の出会いのタイミングは選べなくて。だからこそ、もう少し早く出逢っていれば…もっと違ったカタチで出逢っていれば…と思うことがきっとあって。


運命的な出逢い。


それが、条件が揃っている時にくるとは限らない、わけです。


それだけが中身ではないけれど、〝不倫はダメだよね〜〟だけしか感想がないとしたら、それは悲しいよなって、僕は思います。


幸せのカタチ。

ま、人それぞれだよね。

それだけに、他人にどうこう言われる筋合いはなくて。自分の信じてる幸せのカタチを突き進んでいくしかない。

そこに誰かが関わろうと、1人で得られる幸せだろうと。


ただね、〝地下鉄に乗って〟を観た後だからかも知れないけれど、誰かと幸せを共有できたら良いなって思う。それが、所謂、誰から見てもわかりやすい幸せのカタチじゃなかったとしても。この人、と思える相手と時間を共有する、言い換えれば、命を賭けられるのは素敵だな、と思う。どうせ、いつか死ぬ。なら、自分の命は賭けたいひとに、賭けたい。


こんな馬鹿みたいに重い気持ちは、受け取って貰えないかも、知れませんが(笑)


さて。

桜が美しいこの季節。この季節に絶対に聴きたくなる曲を紹介して終わりにしようと思います。


〝眩暈〟 

DREAMS COME TRUE

https://youtu.be/BGigcLxEcJI?si=fBOJ7WLokPE90RxN


なんて美しい曲だろう。

どうしてこんな一瞬を切り取れるのだろう。

そして、ただただ切ない。


僕はこの曲をライブで聴けたこと、一生忘れない。


涙でぐちゃぐちゃだったな(笑)


そんな曲に出逢えたことも、また幸せ(^^)


んではでは!

また読んで頂けたら嬉しいです(^。^)