15代沈壽官 | JANE明日天の『あしたは天気!だ』

JANE明日天の『あしたは天気!だ』

毎日、いろいろあるけれど・・・あしたはきっと天気!だ。

7月1日(月)
15代沈壽官展最終日に滑り込みセーフ!
行きたいと思いながら、あっという間に会期が終わりかけ
お尻に火が付いて、駆け込みました。
阪急百貨店のギャラリーで、展示即売のためか?
入場料無料という幸せ。

12代目~の作品も展示されていました。
豊臣秀吉の朝鮮出兵で拉致されて
各藩に連れてこられた人々のうちで
薩摩藩に来た陶工を束ねていた武官のお家らしいです。
だから、陶工になったのは日本に連れて
来られてからということで、それも凄いです。
作品から伝わる気迫?でしょうか。
きれい、美しいのですが、なんともいえない痛みを感じます。
気のせいかも知れませんが。

7月5日(金)
行けるか?と思っていた第七藝術劇場の
ちゃわんやのはなし

15代沈壽官の物語です。

朝鮮出兵で拉致された陶工たち
沈壽官家の薩摩焼以外にも
上野焼
高取焼
萩焼
等もそうなんですね。
陶器って当時は最先端の技術だったんですね。
各藩が、茶陶を焼かせるために陶工達を連れ帰ってるんです。
鋳物師(金属加工)と同じく火を扱う仕事で
というのが印象に残っています。

望郷、差別・・・想像出来ない困難を乗り越えて
400年。
きっと技術を拡散させないために?朝鮮式の生活
習慣、を守らせたのが薩摩藩で
同化させると近隣の日本人に技術が移転?
するからじゃないかな?
その為(ゆえ)にまた差別される。

これは被差別部落と同じでは?
初めは聖なるモノだったはずが、一般庶民からは
近づきがたいモノとして扱われたり
職業から差別されたり
政治的に利用されたり。
なんか同じ匂いがする。

まさかの同じ週に観られるとは思わず
でも、観られてよかったです。
ただのきれいな器ではないと、確かに思いました。