ネパールの人は
知らないことも知ってると、
自信満々に言う方が、
多いような気がする。
(私の知ってるネパール人だけ
かも知れないが)
アメリカ人先生に、エジプトがどこかと、
聞かれて、ネパール人学生は
知らないのに、
知ってる風を装って、
適当に答えていたのだ。
その適当さにアメリカ人先生は、
腹が立ったのだろう。
そして、エジプトをアメリカ大陸に
あると指差したネパール人学生
だけでなく、クラスの私を
含む学生全員をもの凄い剣幕で
罵り始めたのだ。
このアメリカ人先生、
ネパールの生活に
疲れていたのだと思う。
時間にルーズ、
言い訳が多い、
約束を守らない……
アメリカ人先生が
ぶちギレた背景も
わからなくもない。
しかし、人種が違うと
いう理由だけで罵られたり、
バカにされたり、鼻で
笑われる経験は、
私にとって初めてのことで、
この時の悲しさと辛さは、
言葉で表現できない、
もう二度と味わいたくない
感情が伴った。
これが、差別される
ってことなのかなぁと、
ぼんやりと思った。