協力隊として、スリランカの茶畑に
派遣されるまで、
私は自分が日本で日常に飲んでいる
スリランカの紅茶(セイロンティー)が、
どんな人たちたちによって、
作られているかなど、
考えたこともなかった。
スリランカのお茶の歴史は、
150年以上前のイギリスの植民地
時代に遡る。
イギリスによって、お茶畑の労働者
として、南インドのタミルナドゥ州から
強制的にスリランカに移住させられた
タミル人の子孫が
今でもスリランカのお茶畑で、
お茶を摘みながら生活している。
イギリスから独立した後も、
スリランカのお茶畑は
イギリス支配時代のままで、
支配者が、イギリス人からスリランカの
シンハラ人上流階級者に
すり替わっただけ。
私が派遣された20年前も
茶畑のタミル人労働者は安い賃金で、
イギリス植民地時代から続く、
ラインルームと呼ばれる長屋に
住み、毎日毎日お茶を摘んでいた。
↓スリランカのお茶畑について、
わかりやすく書かれているよ。
栗原俊輔 著
合同出版
「ぼくは6歳紅茶プランテーションで生まれて」

↓お茶畑の町、ハットンの
バススタンド周辺

↓お茶畑
