昨日は参宮橋にあるオリンピックセンターで健康運動指導士会の研修に参加して来ました。
元々、染谷 成美さんとは連絡を取っていて現地で会える約束だったのですが、現場で茂木伸江さんと中村知子さんにもお会い出来て小躍りして喜びました！帰りにランチもできました。
茂木伸江さんは私が健康運動実践指導者を受験した時の講習会講師を務めていらして、いわば恩師です。中村知子さんは埼玉地区で介護予防教室やストレッチーズなどのサークルを展開されている健康運動実践指導者養成の同期。
染谷成美さんは全国を飛び回って健康についてのセミナーをされている超売れっ子。
染谷さんのセミナー数はそりゃ凄いんで、私も色々相談してしまいます。
そして、会場では健実同期の岡野さんにも久しぶりにお会いできて、こういう講習会って良いなぁと思いました。
さて、研修の内容です。
テーマは
『健康運動指導士・健康運動実践指導者が担うこれからの健康づくり施策普及啓発講習会』
という事で、健康日本21第三次の研究班で各分野の重要な役割を担われた三人の先生方のお話を直接聞ける素晴らしい機会でした。
アクティブガイドも出来上がったものを読み込むだけより、作られた背景を深く理解することにより、活用の仕方も変わってくると思うのです。
■講義内容／講師・所属（敬称略）
講義①健康日本２１（第三次）の概要と身体活動・運動に関する取り組みについて
【女子栄養大学 特任教授 津下 一代】
津下先生は糖尿病の臨床医であったということで、医師ならではの視点ですでに疾病を持たれている方にも運動が健康づくりに有意義であるケースがある、とお話をしてくださいました。
健康日本21第一次から三次までの戦略策定の背景や、評価を見るポイントなど、私のFCMや健実の授業にも活かせるお話がたくさんあり、メモをモリモリ取りました。
講義②健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023、アクティブガイド改訂版について
【早稲田大学 スポーツ科学学術院スポーツ疫学研究室 教授 澤田 亨】
澤田先生のお話を聞くのはおそらく3回目です。
先生はロジカルな講義の構成と、エネルギッシュな話法が講師の端くれの私にもとても勉強になります。
今回は専門家向けのアクティブガイドの内容と、一般の人向けにプロモーションされる第三次の内容について重要なポイントをピックアップしてお話しされました。
澤田先生は策定委員会活動中からプロモーションのスローガンを「ブレイク30」と掲げていらして、以前と同じく、講義開始30分経過した時に立ってリフレッシュタイムがありました。
私もそうしよう！
澤田先生と津下先生は同じことを仰いました。
「年々、テクノロジーの進化によって人は動かなくて良くなって来ている。映画ブレードランナーで観た憧れの未来の生活はいまやって来ているが、皮肉なことにそのあこがれた未来は動かない不健康な生活をもたらした」と。
さらに津田先生は「身体活動は遺伝子が嫌がることだが、レジャーとしての運動や楽しい事はやりたいと思う。だから、そのように(身体活動🟰楽しいこと)と感じるようにナッジをかけていかないと！」と私たちの工夫を促されました。
身体活動は正面から運動として与えても苦痛になるだけです。
何か楽しいこととして提供できるようにしていかないと、と肝に銘じました。
講義③慢性疾患がある人への運動指導と身体活動・運動を安全に行うためのポイント
【慶應義塾大学 スポーツ医学研究センター 教授 小熊 祐子】
今まで運動前のスクリーニングで弾かれていた高血圧、2型糖尿病、脂質異常症、変形性膝関節症の方の身体活動推進のガイドについてご説明いただきました。
厚労省の健康日本21のサイトにも専門家が活用できるシートがありますのでリンクを貼っておきます。
慢性疾患はコントロールできている人は30%、残りはコントロール出来ていない人、検査をしていないので気付いていない人など、分かっていても分かっていなくても大変リスクがあります。
それでも身体活動が疾患の今後に有益であるとエビデンスが取れているものに関しては、リスクを管理しつつ提供していきましょう、というご説明をしていただきました。
シニアの体操を教える私にも大変有意義なお話しでした。
今日は参加して本当に良かった！！
帰りはおしゃれな参宮橋のパン屋さんでお土産も買えたし。
夜はビール飲みながらクラブビジネスジャパン古屋編集長の出演されるNHKテレビ見て、バレーボール男子のネーションズリーグ、スロベニア戦を観戦しました。
本当にすごかった！
みんな顔ばかり見ないで彼らのスキルを見てください