良い協会を見極める三つのポイント | 芦田天文子〜千葉の健康運動指導士のブログ

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今日は巷に溢れる協会ビジネスについて書いてみようと思います


と、いうのも先日、友人と「最近Facebookもすっかり見なくなったよね」という話が出て、なぜ見たくなくなったのか考えてみると、金太郎飴のように連投される協会ビジネスのシェア投稿でFacebookのウォールが埋め尽くされていることに一因があるのではないか、という結論に至りました。


もちろんFacebookはもはや、オジサンオバサンのメディアであり、すっかり知り合いが日常のあれこれを投稿しなくなっているのが一番の見なくなりつつある原因ですが、上記のようにうんざりするような使い方をしている方々のおかげでFacebookが面白くなくなっている、っいうのもあるでしょう。



さて、話はちょっと変わりますが、私は以前に「影響力の武器」という本を読みました。



これは大変恐ろしい本で、人間の本能的な反応を利用して自分が他人を思うように操るためにどの様に働きかけたら良いか、ということが事細かに書いてあります。


以前、フィットネス業界にネットワークビジネスが流行った時に、手法としてこの本に書いてある様なことが行われていると話題になり、興味を持って読んだものです。

私自身はこの本に書いてある手法を使ったりしたことはありませんが




そして、今回、Facebookに溢れる協会ビジネスの胴元のやり方を見るにつけ、人間の心理を最大に利用した、ともすると詐欺ギリギリのやり方に呆れたり怒りを覚えたりするのです。


もちろん、嵌められる方も同じくらい悪いところはありますし、時間とお金を搾取されながらも繋がれてハッピーならそれで良いでしょう。


ただ、「こんな風になっちゃっていませんか?」という私の話に少しだけ耳を貸して欲しいのです。誰かを否定するとか、告発するとかそんなつもりもありませんので、ひとつの意見として聞いてください。




良い協会を見極める三つのポイント


①その協会主の月商はホンモノか 

嘘は言わないと思うんです。ある月の売上が100万円越えたと言うのなら、それはそうでしょう。ただし、中身が肝心です。よく講座を売っている協会講師は養成期間3ヶ月にわたる講座を高単価で売りますので、その講座を売った月の売り上げは高くなります。しかし、3か月講座の2ヶ月目、3ヶ月目は売り上げが無いので、3ヶ月で均すと実は大したことのない金額だったりします。つまり、最大瞬間風力を言えば、嘘にはならないのです。パーソナルトレーナーの回数券などと同じです。恒常的に売れているのかに注目しましょう。

また協会主が莫大な売り上げを実際に稼いでいたとしても、その方がブランド力があるのであって、お弟子さんが同じようになれるケースは非常に稀です。冷静に商品力自体を見極めたいものです。


②その協会が扱っている商材はエンドユーザーに売れているのか

先ほど最大瞬間風力の話をしましたが、ある月に纏まった売上額を作るために、期間限定で一気に商材を売ります。その商材というのも簡単に売れるわけではないので、同じ協会ビジネスをしている仲間同士で「助け合い」をします。助け合い、と言うと美しいのですが、実に内実は苛烈を極めます。自分の10万円の商材を仲間が10人買ってくれます。これで売上100万円。そしてここからが肝心です。自分も買ってくれた10人の仲間の商材を買います。支出100万円…あれ、利益ないじゃん!?と言うことになります。


ところが10人の仲間がFacebook投稿をシェアのシェアしてプロモーションを派手にやりますので、たまーに一般の人がひとり、ふたり、買ってくれます。そこでやっと利益が出るのです。原価率果てしなく低いですので。

ですので月商100万円でも、利益は10〜20万円かも知れませんね。


今はオンライン講座のZoomの様子などをFacebookに掲載している投稿があります。

それをよく見ると、中の人が8割、一般の人は居ても1〜2割。中の人がサポートか何かでお金を払っていないにしても、その賑やかしがなかったら、その講座は売れていないことが日の目を見ることになります。


エンドユーザーに売れない講座ってどうですか?本当にそれを習得する気になりますか?

あなたの友達はその講座をお金を払って受けたいと言ってくれますか?

聞いてみてください。


③その協会は仕事を斡旋、派遣してくれますか

良い協会もたくさんあります。協会主が必死にプロモーションや営業をし、協会の有資格者を斡旋や派遣してくれるところです。


協会を立ち上げたからには、そのメソッドや在り方について社会的な使命を感じていて、その普及を心から願っているものです。そのため、協会主は一生懸命営業しますし、自身が広告塔となって広く知られる様に活動するでしょう。それはエンドユーザーが増えることを第一目的とするものであって、自身の協会の養成に入る人を増やすことが第一の目的になる事はないでしょう。養成してライセンス出して、継続学習や更新でお金をとって、あとは自分で頑張ってね、という協会だと後のお仕事に繋がることはむずかしいと思います。


私は取得して最大のメリットがあったと感じるのは健康運動指導士で、資格自体が広く知られていて、資格者の社会的評価も国家資格に等しいほど高く、仕事の引き合いや斡旋も多くあります。これならば高い養成校や資格取得料金も惜しくはないと思います。


皆さんの参加している協会はいかがですか?

決して長くない人生の時間を費やすのにふさわしい協会でしょうか。



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前にも述べましたが素晴らしい協会というものはたくさん存在します。石崎依子さんの主宰する健康自立指導士の団体では医師による講義やフォローアップなど、独り立ちしていけるだけの実力をつけられる他、お仕事の斡旋なども行われています。(関係者ではありません。PR案件でもありません)

https://www.kenkojs.com/


その見極めが難しいところではありますが、以上の3つのチェック項目を見ていただければ、検討に値するかどうかの第一関門となるでしょう。


コロナ禍に雨後の筍の如く増えたオンラインを利用した協会資格ビジネスは、どんなジャンルの協会でも、今の生活に不安を感じている人、仕事に行き詰まりを感じている人、仲間がいなくて孤独を感じている人を上手く取り込み、下の名前で呼び合い仲良しごっこをして居場所を作り、容易には抜け出せない様に出来ています。

仕事上の本当の仲間とは、自立した人間同士が切磋琢磨、あるいは共存共栄するものであり、決して依存関係にあるものではないと私は考えます。


少しだけ自分自身と、その協会を外から眺めてみて、「自分の貴重な時間やお金という資源を投入するに値する活動か」というのを考えてみませんか。