エイヨウジャー! | 健康運動指導士〜芦田天文子のブログ

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今回の雑誌ターザン
タンパク質コントロール!

コロナ感染予防のために、タンパク質を摂って元気な身体を作る!という特集だそうです。
興味を持って買ってみました。


タンパク質単体の話はさておき、一番一般の方に役に立ちそうな記事は「エイヨウジャー」でした😁


これ五大栄養素をヒーローに例えているのですが、影の立役者として6番目の栄養素ブラック(食物繊維)が後から登場します笑
(悪者かと思う顔w)

それぞれの働き、というよりは、お互いのチームワークについて、ヒーローを例えに分かりやすく解説している良記事です😍

一つの栄養素を取り出して祭り上げたり、ひどいのだと一つの食品のみを称えたり、知識のない方が読んで「ばっかり食べ」になるのは残念ですからね…

ちょっと食意識が高くて情報を集め出すとそんなトラップにハマりやすいです。

逆に、無頓着で好きなもの食べてる人の方がバランス良かったりして😅


逆に、記事を読んで気になる点がありました。


『良質のタンパク質』を表す指標、アミノ酸スコアに替わって、1991年よりPDCAAS、2013年よりDIAASが用いられているという部分。

必須アミノ酸がそれぞれの必要量を満たしている状態がアミノ酸スコア100ですが、スコアが同じでもそれぞれの正確な消化吸収率が違う事に着目をした基準です。
例えば牛乳1.18、卵1.13、大豆たんぱく質0.91など…


これの引用元に「milk science」と買いてあったので調べると、この研究結果を前面に押し出しているのが牛乳メーカー等で、これはちょっと良く調べなければいけないと思いましたね。


あと、もう一つ

この赤線のところ!!!


分かるんです、体組成として脂肪が多い人が、トレーニングやタンパク質摂取に取り組んで、筋肉質に変わる事を指しているのは!


でも!


その辺のおばちゃんは(…失礼)脂肪組織が筋肉組織に変化、筋肉が脂肪に直接変化すると思っている方が信じられないほど多く


「先生、私、腰が痛くて、筋肉をつけなさいってお医者さんに言われたんだけど、一度脂肪をつけないと筋肉に変わらないのよね?」(ほっそい方)

とか


「先生、私は体脂肪が高めなので筋肉に変わりやすいんですよね?」(太めの方)


とか


謎質問が多くて、一体どういう理解でその様に思っているのかと不思議だったんですが


あれです、あれ


霜降り牛肉



あんな風に全身の体脂肪は皮下脂肪として存在するのではなく(のではなく、ってところが大事)全部筋肉に混ぜ込んであるイメージらしいんですね。(揉むと溶け出してくるとかの謎コメントも全部そのイメージから来るのでは…)


で、混ぜ込んである(笑)脂肪が増える時に、筋肉の成分が変態(本当の変態)の様に脂肪になる、またはその逆、と。
脂肪を介さないと筋肉がつかない謎ルール。
この辺のサテライト細胞の話から来てるのかなぁ。



なので、この表紙の表現は、タンパク質を多めに食べるだけで脂肪を筋肉に直接変えたいそんな人たちの心を掴んでしまうのではないかと。
罪な表現だわ。


記事中のタンパク質推奨量は、身体活動量が多めの方向けの推奨量だと思います。
トレーニーには良いでしょう。
腎臓が悪い方はこんなに摂っては良くないので、気を付けてくださいね。


市販されている食品のタンパク量も一覧されてて面白いですよ。
ぜひ一度ご覧くださいね!