フォトグラファー、モデル、俳優のマーク・レイ氏の生活に2年間密着したドキュメンタリー映画を観ました。
とにかく男前で華やか。
バリッとしたシャツを着て、ヒラヒラと女の子の間を渡り歩く、ニューヨークで成功しているように見える男。
しかし、彼は6年もの間、ビルの屋上に忍び込んでは寝ている、ホームレスだったのです。
その真意はいかに⁉️
…といった映画。
これは、タイトルから予想する様な社会問題を浮き彫りにした映画では無くて、「マーク・レイという生き方」を淡々と綴った映画なのだと思います。
原題が『HOMME LESS』この方が彼へのリスペクトが感じられて良かったかな。
彼の優先順位が
ニューヨークで仕事をする事>住居を持つ事
なので、極力今の仕事、交際も含む生活レベルを変えないとなると住居費を削るしか無い、という判断なのですね。
彼がもしどうしても住居が無いことが嫌ならば、田舎の両親の家で安定した職業に就くという選択肢もあるのです。
限られた収入の中で優先順位を定め、やりたい事に最大限注力するのはいさぎよいと言えば潔いのかな…
ニューヨークは物価が高いから、普通の収入で高いパフォーマンスを出すのは難しいんでしょうね。
健康と不法行為だけは気をつけて欲しいけど…
彼の生き方はちっとも羨ましくはなかったし、逆に同情すべき事でも無かったです。
ただ、そういう人もいる、と。
ただ、マーク・レイさんはメチャ格好良かったです!
あんなに格好良いのだから、出来たらお家で寝て欲しいですね。