地域色豊かな人吉・球磨地方の灰汁巻(あくまき) | アシモモ~のブログ

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備忘録を兼ねた日常生活の記録です。

熊本から灰汁巻き(あくまき)を送っていただきました。いつもありがとうございます!
季節の移ろいを感じることが減っている昨今において、風土の特色のある季節の食べ物は格別の思いを感じます。
 
 
手前味噌ながら、上記の2020年の当ブログ記事がよく書けていて、灰汁巻きについて詳しくまとめてあるので、それを参考にして、灰汁巻きの概要をまとめると以下のとおりとなります。
○端午の節句の頃に作られる季節の和菓子。
○南九州で作られているもので、鹿児島、宮崎、熊本県では人吉・球磨地方で作られる
○もち米を灰汁(あく)で炊くことで独特の風味と食感を持つ
○頑丈な竹の皮で包まれた状態で煮られたもち米が膨張し、もち米の膨張圧力で餅のように変化
○灰汁の強アルカリによって、デンプンの糊化促進と色づき(アミノカルボニル反応)が起きると同時に、独特の臭気を発する
○アルカリ性の灰汁で炊くだけにアルカリ性食品で、ミネラル類が多く含まれる。
○灰汁の原料にはカシなど硬木の灰が上等とされるが、工場での生産では、炭酸カリウムと炭酸ナトリウムの水溶液で代替することも
○もち米から作られるが水分が多いため柔らかく、冷めても硬くならない
 

足が早いので、さっそく開封して食べました。表面や断面が程よい飴色に変色していて、灰汁の香りが漂います。断面を見ると、もち米に由来するということが分かります。

 
 
きな粉をたっぷりと添えていただきました。きな粉の味がまずやってきますが、よく噛んでみると、段々ときな粉の味が消えて、灰汁巻きの独特な香りが感じられます。よく噛んで灰汁巻きの味わいまで到達するのがコツだと思われます。

足が早くてすぐにカビが生えてしまう傾向にあるので、躊躇せずにどんどん食べ進めました。あsさすがにこれは家では再現できないと思いますから、また来年の季節がやってくるのを待ちたいと思います。灰汁巻きづくりの名人が地元にはいらっしゃるらしいです。