ちょっと今日は業界の闇に切り込んでいきます。

 

ダークな話も含まれているかも知れませんので

 

苦手な方はここまでで読むのをやめてくださいね。

 

遠方の知人から聞いた話です。

 

☆☆☆

 

今春、入塾してくれた生徒さんからの要望の中にこのようなものがあったそうです。

 

塾で世界史を勉強したい。

 

塾で生物を勉強したい。

 

面談で知人は次のように答えました。

 

「申し訳ありません。こちらの教室には大学受験レベルの指導を出来る世界史生物の講師は在籍しておりません。」

 

そしたら、

 

「他の個別指導塾には生物の先生がいたので、生物だけ他の塾に通っても大丈夫ですか?」

 

と聞かれたらしく

 

知人は「もちろん、いいよ」と答えたそうです。

 

ただし!

 

自分はここに業界の闇が潜んでいると思うのです。

 

知人は「当教室には世界史の講師はおりません」と伝えたと言ってましが

 

友人の塾で働いてくれている講師の一人は以前、他塾で大学受験生に世界史を指導したことがあるというのです。

 

大学受験の時に世界史で受験をしていたからという理由で

 

当時の室長に頼まれて指導したそうです。

 

知人の感覚からすると「え?そのレベルでお金を頂いて指導しちゃうの?」になります。

 

同じ講師でも室長次第で「指導可能アップ」「指導不可能ダウンが分かれてくる一例だと思います。

 

ちなみに私スズキは一応歴史能力検定世界史2級は持っています。

 

2016年に受験したセンター試験では現代社会90点でした。

 

その程度のレベルで指導出来る事にはならないとスズキは考えます。

 

もし自分がそこで受け入れたら、力が不十分な自分の指導を受けることになるだけはなく

 

他の力のある講師に指導を受ける機会を奪ってしまうことになります。

 

自分の娘が将来大学進学を希望するかどうかすら分かりませんけど、世界史や現代社会を自分で教えることは絶対にしないでしょう。

 

それと同時に、学力の保証ができない講師に指導させてしまう可能性のある塾に通わせることもないでしょう。

 

昨年の話ですが、自分の元教え子が都内で塾講師(バイトではなく、社員です)を始めたらしいです。

 

結構有名な塾です。

 

私の教え子は英語、国語、世界史での大学受験だったのですが

 

塾に採用される際に「日本史、世界史の両方」を指導して欲しいと言われたとの事でした。

 

ネット広告もバンバン出ている有名な塾ですが

 

それでもそういう事をやっぱりするんですね・・・

 

私の教え子は日本史を全然やってないです。

 

それでも大学受験生に指導をするらしいです。

 

自分の中ではありえない失礼な事だと思うのですが

 

正直なところ、それは日常的におこなわれている塾業界あるあるかもしれないなと感じることもあります。

 

(私の教え子は何一つ悪くないですよ、会社に所属する以上、上からの命令には基本的に従う努力が必要です。)

 

全然世界史をやったことがない講師が、世界史を勉強したいという生徒のために一生懸命予習して指導する。

 

一見すると、素晴らしい努力です。

 

ただ、子どもたちからすると生涯を掛けた大学受験です。

 

「イギリスの王朝名を5つ言え」と言われても言えない、予習した単元しか分からない世界史講師に指導されるというのは悲劇です。

 

自力で赤本を解けない、全体像が見渡せない講師に指導されるのは悲劇だと思います。

 

たとえば六勝寺っていうのが日本史で出てきますが、

 

六つの寺を全部覚える必要があるでしょうか?

 

どこを覚えて、どこを捨てるべきなのでしょうか?

 

日本史ならばたくさん入試問題を解いてますので、覚えるラインに線を引くことが出来ます。

 

しかし全部覚えろって指導されている生徒さんもいるんじゃないですかね?

 

全然出題されていない寺が含まれてますけど。

 

授業に向けて予習をして指導するのは立派ですが、あくまでも大学入試の観点から物事を見ることが出来ないと

 

余計な事を覚えさせてしまったり、教科書の太字が入試に出ると思ってしまったり、用語集の数字を出題頻度だと勘違いして指導してしまったりする事が起きてしまいます。

 

このブログで言いたいことですが

 

生徒さんからの勉強したい!というニーズがあった場合に

 

力がない講師が指導をしてしまうケースがありうるかもしれないという事です。

 

全国で有名な塾なら、その点は大丈夫だろうとか

 

○○塾ならもの凄い有名だから、きっと凄い事をやってくれるだろう

 

そうやって無条件に思ってしまいがちですが

 

生徒、保護者の方は室長の考え方を良く理解して、受講するかどうかを考えた方が良いかと思います。

 

指導できる基準がめちゃくちゃ主観的で

 

大学受験でやったことがあるという程度でも指導できると考えてしまう方もいるという事です。

 

つまり、これを読んでいる高校生のみんなのお兄ちゃん、お姉ちゃんと変わらないレベルの先生に指導される可能性があると言う事です。

 

一番多いケースは

 

英検2級レベルで大学受験指導をしてしまう英語の講師ガーンでしょう。

 

英検2級で大学受験の指導なんてありえません

 

まず読めませんよね。

 

共通テスト、時間切れしちゃうんじゃないでしょうか?

 

教える以前に、誰かに教えてもらうレベルです。

 

自分も今回紹介した先生の気持ちは私も良く分かります。

 

ちなみに自分はそのこだわりが原因で一度以前に勤めていた塾をクビになった事があります(汗)→コチラ

 

優秀な生徒さんの将来のために、自分の塾に通ってくれている生徒さんに予備校をすすめた事もありますコチラ

 

塾の先生は、営業面を第一に考えたりせず、生徒さんの未来を第一に考えて指導をしていって欲しいですよね。

 

車の車検でも本当に直す必要があるところだけ直してほしいですよね。

 

医者でも本当に必要な検査だけやって欲しいですよね。

 

世の中のすべての企業、個人が相手のことを考えて仕事をしていってくれたら素晴らしい世の中になるんでしょうね。

 

塾の先生には営業よりも、生徒の成績、生徒の将来を考えてほしいと思います。