成長が見込まれるネットワーク ポリシー市場
通信事業者が、帯域幅を拡大することだけに全力をあげていればよかった時代があった。しかし、加入者1人あたりの平均売上の横ばい傾向が続くなか、通信事業者にとっては、帯域幅の拡大ではなく、手持ちのネットワークからより多くを得る必要性が大きくなっている。
これに対応する策はネットワーク ポリシーの管理にあると、Yankee Group のアナリスト Mark Bieberich 氏は言う。Bieberich 氏は電話会見のなかで、ポリシー管理とは、ネットワーク接続、通話セッション、リソース受付制御などといったポリシーの枠組みを規定することだと述べた。
Yankee Group は、ネットワーク ポリシーの市場規模を2007年には1億ドル、2010年末までには7億ドルに成長すると予測している。
「重要な推進要素となるのは、ポリシー管理とリアルタイムのネットワークリソース管理を、インターネット通信用の次世代プロトコル『IP Multimedia Subsystem』(IMS) のような特定の規格に盛り込むことであり、こういった規格をサービス プロバイダが採用したとき、これら規格との連動のもとにポリシー管理が設定されることになる」と Bieberich 氏は語った。
しかし、IMS が広く適用されておらず、IP による音声、動画、データ配信のアーキテクチャ フレームワークはまだ整っていない段階でも、ネットワーク ポリシーの適用は拡大している。
「完成した規格とまだ未完成の規格が入り交じる現在の環境でも、ネットワーク ポリシーの適用は進んでいる。もちろん、各種の規格はネットワーク ポリシーの成熟に役立つだろう」と Bieberich 氏は言う。
ネットワーク ポリシーは、要するにネットワークに接続するトラフィックやユーザーについて、ネットワークの認知と管理を強化するものだ。帯域幅の観点からは、ポリシー管理により利用効率が向上し、オンデマンドの帯域幅によってオンデマンドのサービスを提供できるようになる。
また通信事業者は、精度の高いネットワーク ポリシー管理を活用することで、ターゲット広告など新たな収入源を作り出すこともできると、Bieberich 氏は論じる。
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