昭和時代のビジネスマン。バブル、コロナ、新しい夢 | 外反母趾の母のために企画した【ミスキョウコ】のブログ

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足に優しい「ミスキョウコ」外反母趾の母のために企画 日本製 4E 幅広設計にこだわった、足に優しいコンフォートシューズ。

アッソインターナショナル代表の芦田です。

いつもありがとうございます。

 

弊社は、社員全員に、「致知」って雑誌を配って、毎月購読しています。

 

 

仕事でも私生活でも、先人の教えをいろいろ紹介してくれる素敵な雑誌です。

若いスタッフには、ちょっと難しいですが、

真剣に読み込んでくれるスタッフもいます。

 

月に一度ですが、この致知より、一つだけ記事を選んで

それを課題書として、社員全員が簡単な感想文を書いて

発表する場を作っています。

 

4人一組になって、順に発表し、一人発表すると

あとの3人が、それについての感想を言います。

これを「木鶏会」と呼んでます。

 

 
4人の組み合わせは、いつもくじ引きで決めます。
みんな同じ文書を読んでの感想ですが、
人によりけり、いろんな感想が出ます。
 
この木鶏会のルールは一つだけ「批判・中傷を言わない。指導しない」です。
逆に言うと、いいところを見つけて誉め合う会です。
これを「美点凝視」と呼んでます。
 
毎月毎月してると、社内でも対話の少ない社員も、誉め合い、
仕事の中で、少し気まずくなってるスタッフ同士も、誉め合います。
 
これを繰り返していると、
会社の行事なので、いやいや感想を書いてるスタッフも、あるタイミングから
真剣に取り組むようになり、感想文の内容が明らかに変わることがあります。
また、あまり自分から言葉にするのが不得意なスタッフも、
作文してから発表するので、ちゃんと自分の感想を言葉にできて、
取っつきにくかったスタッフも、なんとなく仲良しになります。
 
これを通じて、学んだことは、
自分の気持ちをまとめるのって、ある程度の慣れと技術が必要ということです。
 
よく考えると、学校では「慣れる」機会は与えられるけど、
自分の考えを、整理したり「まとめる技術」って
あまり教えてもらってない気がします。
 
これを両方学ぶことは、仕事だけだなく、
その人の人生を楽にできるかもしれません。
私の経験では、多くの人が、これらの技術がないことから
壁にぶつかったとき、また人間関係で詰まったとき、
問題を「山のようにいっぱいある」のように捉えたり、
「一事が万事」のように、短絡的にとらえて、
コミュニケーションを避けたり、
壁を避けて通たりすることで、自分を守る行動をとる方が多いように感じます。
よくよく考えて、整理してみると、
問題は小さなことだったり、自分には関係ない事だったり・・・
 
 
私はもう56歳ですが、私のようなバブル期前後のビジネスの経験者や、
昭和の時代に大手企業で長期間働いた方には多いよう感じます。
その頃の環境ってすごくて、何でも良く売れて、
在庫が多くても何とかなるし、多少失敗しても、会社の大勢に影響がなく、
一生けん命頑張ってると、深く考えなくてもお給料も上がるし、夢のような時代でした。
問題は、バブル期が終わっても、何とかなってた大手企業です。
要は、今まで本質的な技術を身に着ける必要性は無かったですし、求められることも無かったんだと思います。
夢が覚めてなかったんだと思います。
 
コロナは私たちの生活も仕事も大きく変化させました。
バブル期が終わったのに、その夢から覚めなかったように、
コロナを過ぎても、時代が変わってる姿を見ることが出来ない、
その壁を避けて生きる方も多くいます。
避ける技術が一流の方もいます。
 
こんな時だから、現状を冷静に見つめ整理し、考えをまとめる力って
重要な技術になって行く気がしています。
 
良かった時代と良かった会社の方で、今の会社・経営者・上司への
グチグチはホントによく聞きます。
冷静に考えると、20年以上も前と同じ環境なわけないし、
そもそも、20年以上前と自分の年齢も責任も大きく変わってます。
 
もう、過去の夢から覚めて、
新しい目標、新しい有り方、新しい20年後の理想像を描いて
それに向かって、考え方を変える必要があるように感じました。
 
あしだ