先週の木曜日に神戸市から発表がありました。
「まあ、そうだよね」って感じです。
何が「まあ、そうだよね」かと言うと、国内ではそうではありませんが海外に目を向けると麻しんが流行している地域は存在しています。
春先の流行の時にTVのワイドショーで盛んに取り上げた時は国内でも大騒ぎになりました。
だからその頃はワクチンの問い合わせがたくさんありました。
でもその騒ぎが収まったらみんな麻しんがなくなったと思ったのか、そんな話は全く聞かなくなりました。
でもTVやネットで上がらないけれど、実際にこうして麻しんは発生しています。
そしてこれからもこの状況は続くと思います。
じゃあなぜ日本で大流行にならないかと言うと、それはほとんどの子どもが麻しんのワクチンを接種しているからです。
麻しんはとても感染力の強い病気です。
その比はインフルエンザの10倍以上と言われていて、免疫を持っていない集団で麻しんが1人発生すると12〜14人の患者が発生します。
でもワクチンを打っていて免疫がついていると発症せずに済みます。
そして流行が収束していきます。
ただ今回の情報で気になったことがあります。
それは今回感染した子どもの概要です。
- 性別:男性
- 年齢:5~9歳
- 症状:発熱、発疹、結膜充血、コプリック斑*、咳、肺炎 *コプリック斑:頬粘膜にできる白色小斑点、麻しんに特徴的
- 海外渡航歴:有
- ワクチン接種歴:なし
- 発症日:7月29日
そうです、この子はワクチンを打っていません。
麻しんワクチンを打っていないのに麻しんが流行している海外に行っているみたいです。
これは喩えて言うなら「ヘルメットもかぶらず防弾チョッキも着けずに戦場に出ていく」ようなものです。
これでは感染するのも「まあ、そうだよね」と思います。
そして、どうも肺炎を起こしているみたいなので結構重症化している可能性があります。
その後どうなったかの追加情報はありませんが、無事回復されていることを願うばかりです。
この子もワクチンを接種していたら麻しんにかかることはなかったでしょう。
それを思うと残念でなりません。
子どもについては1歳と年長の2回の接種が求められています。
もし何らかの理由でワクチン接種をされていないのであれば、できるだけ早く接種されることを強くお勧めします。