今日から2月です。
昔から「1月は去ぬ、2月は逃げる、3月は去る」と言います。
まさしく1月はそんな感じで、あっという間でした。
さて2月はどんな月になるのか楽しみです。
さて最近マイコプラズマが流行っている話を以前書きました。
その流れは今も続いています。
そのマイコプラズマには昔からよく使われる抗菌剤があります。
クラリスロマイシンです。
最近になってこの薬が効かない変異したマイコプラズマが増えてきました。
ただうちの診療所に置いてある検査機器だと、変異しているかどうかがわかります。
その結果に基づいてクラリスロマイシンを使うかどうかを決めています。
今週陽性だったお子さんは変異していなかったので、クラリスロマイシンを処方しました。
このお薬、一つ大きな欠点があります。
それはおいしくないことです。
元々の薬がとても苦いので、それを隠すためにまわりを甘味料でコーティングしています。
だから最初は甘みを感じます。
そこでゴックンできれば問題ないのですが、そのまま口に残すとその内苦みが出始めます。
そうなるとなかなか飲むのが難しくなってしまいます。
今回もそのことをおかあさんに伝えて少しでも飲みやすくなる方法をお伝えしました。
そして今日は再診日、うまく薬が飲めたせいでとても元気になっていました。
その飲ませ方を聞いてビックリしました。
何とそのおかあさんはクラリスロマイシンを納豆に混ぜて服用させたとおっしゃっていました。
その子が納豆好きなので思いついたそうです。
今まで小児科医を長年していますが、クラリスロマイシンを納豆に混ぜたという話は初めて聞きました。
昔は関西人は納豆のにおいを嫌う傾向がありました。
だから食卓に納豆が出てくることはあまりありませんでした。
しかし今は普通に離乳食として利用されることがあって、またそれを子どもが好んで食べるケースも多々あるようです。
これからクラリスロマイシンを処方する時は「納豆に混ぜるといいかもね」と言うことにします。