溶連菌感染症 2023-10-13 | 日々雑感

日々雑感

西宮市の小児科医のブログです。

今週に入ってコロナは激減(まだ陽性者ゼロ)、インフルエンザも減少傾向にあります。

その中で溶連菌感染症のお子さんが増えてきました。

 

ここに書いてあるように、溶連菌感染症では咳や鼻水が出ることは稀です。

他の本を見ても、咳や鼻水の症状があれば溶連菌の検査は不要とはっきり書いてあります。

そして溶連菌のお子さんののどは特徴的です。

だからのどを見て溶連菌の検査をするかしないかを判断しています。

ところが今日どう見ても溶連菌ののどではないお子さんが検査で陽性反応を示しました。

それも2人も!

1人はクラスではやっていて、もう1人は弟が先に溶連菌にかかっていました。

周りで感染者がいて高熱とのどの痛みを訴えていて、なおかつ咳や鼻水の風邪症状がなければ疑わざるを得ません。

それで検査をしたら陽性でした。

診断がしっかりついたことは良いのですが、でも自分の中では釈然としません。

あののどはどう見ても溶連菌とは思えないからです。

こうなるとのどの所見で検査をするかどうかの判断が揺らいできます。

この後もう少しいろいろな本を調べて勉強し直してみます。