遂に福島第一原発の処理水が放出されることになりました。
いつまでもあのままタンクにため込んでおく事も出来ないでしょうから、いずれ何らかの方法で処分しなくてはならないのは理解しています。
しかし、政府は以前地元の完全なる同意がないと処理水の放出は行わないと言ってました。
その約束はどこに行ったのでしょう。
私自身は処理水が放出されたからと言って、福島沖で獲れた魚介類を避けることはしません。
でも日本人みんなが同じ意見ではないと思います。
ましてや他の国の人々が'Fukushima=No problem'となるとはなかなか思えません。
それが科学的根拠に基づかないいわゆる風評被害だとしても、その被害を被るのは地元の漁師さんです。
地震で被害を受け、津波で被害を受け、そして原発事故で被害を受け、そんな地元の方々がさらに被害を受けるとしたら、それはあまりに気の毒過ぎです。
そんな地元の方々に今まで国や東電がどれだけのことをしてきたのでしょう。
そして今回の国の決定、漁師さんたちが憤るのも当然でしょう。
岸田さんは「漁業者が安心してなりわいを継続できるよう、たとえ数十年にわたろうとも全責任をもって対応することを約束する」と言ったそうです。
でも、「地元の完全なる同意がない限り処理水放出はしない」との約束は果たされませんでした。
おそらく処理水が放出されたら福島沖で獲れた魚介類の価格は下がると思います。
その時国が一体どのような対応をするのか、皆さんもしっかりと注目しておいてほしいです。