急増 2019-01-11 | 日々雑感

日々雑感

西宮市の小児科医のブログです。

今週に入ってインフルエンザのお子さんが急増してきました。
とある保育所のあるクラスでは、この2日でバタバタバタとインフルエンザにかかっています。
あっちを見ればインフルエンザ、こっちを見ればインフルエンザ、そして振り返ればインフルエンザ、って感じです。
そんな時よく聞くのが「今年のインフルエンザは@@@」とのフレーズです。
@@@の部分にはいろんな言葉が入ります。
「しんどい」「軽い」「熱が出ない」「咳がひどい」「下痢をする」etc.
ただこれはあまり関係ありません。
しんどいかしんどくないかは本人の体力や抵抗力に起因する部分が大きいです。
熱が出ないインフルエンザがあるのは事実ですけれど、そのようなインフルエンザはほっといて大丈夫です。
インフルエンザの治りかけに咳や鼻水がひどくなるのはいたって当然のことです。
下痢についてはインフルエンザ自体の症状のこともありますし、薬の副作用による症状のこともあります。
毎年たくさんのインフルエンザのお子さんを診てきて思うのは「パターン化できないな」ということです。
そして実際かかってしまった時に一番大事なのは薬より休養(睡眠)です。
それは他の病気も同じです。
とにかくどんな病気でもかかってしまったら、仕事のことを気にせずしっかり休めるような社会に早くなってほしいと思います。