検査 2018-01-25 | 日々雑感

日々雑感

西宮市の小児科医のブログです。

インフルエンザの流行が続いています。
毎日インフルエンザの検査の嵐です。
その中で、熱が出ていてもインフルエンザの検査をしないケースがあります。
どう見てもインフルエンザではない場合、例えば嘔吐と下痢が激しい発熱はまずインフルエンザではありません。
扁桃腺が真っ赤に腫れていて膿を持っている場合も違います。
あるいは熱が出た当初から胸の音が悪い場合もインフルエンザではないでしょう。
こんな時はインフルエンザではありません。
もう一つは、インフルエンザの可能性が極めて高い場合。
2日前に家族がインフルエンザの診断を受けていて、それで熱が出ている時、喉を見てもすこし赤いぐらいで他に以上所見が見当たらない場合はまずインフルエンザと考えて間違いないでしょう。
そこで検査をして陰性でも、それは検査が早すぎただけかもしれず、インフルエンザではないとは言い切れません。
そんな時は検査をせずにインフルエンザと診断しています。
今日もそんなケースが何例かありました。
検査至上主義ではなく、いろいろな状況から診断することも大事だと考えています。