震災後、多くの人々の心に

金子みすヾさんの詩が、こだました。


テレビCMがなくなり何度も繰り返し流れる詩。

小さな子どもたちも、口ずさむほどであった。


その時、どれだけの先生や大人たちが、、

この詩の深い意味を子どもたちに教えただろうか。


金子みすゞ記念館の館長、矢崎節夫さんが言う。

「よいことも悪いことも、投げ掛けられた言葉や思いに

反応するのは【こだま】だけではなく、

万人の心がそうだと、みすゞは言っているのです。」


あなたがいて私がいる。


自分の存在は、自分一人では気付くことすらできない。

自分以外の誰かがいて、初めて成り立っている。


ほんと、その通りだ。


そして、それを実感した出来事があった。


先日、私が学んでいた「あきない実践道場」 の東京4期生が卒業した。


私は、今回カメラ係として参加していたので、

その卒業式に、道場生、サポーター一同の

感謝の気持ちを込めたメモリアルビデオをつくらせていただき、

道場長である佐藤元相先生 にプレゼントした。


その内容は、講義の振り返りから、

道場生の印象に残るシーン、佐藤先生へのメッセージまで、

笑いあり泣きもありのもの。


私は、仕事を終えてから4日間家に帰らずに完成させた。


そこまで出来るのは、

98日間、道場生に向けて、熱い思いで講義を続けた佐藤先生と

それに応える道場生の熱心な気持ちに、突き動かされたから。


皆さんの感謝の気持ち、喜び、決意など、一つ一つ紡ぎだし、

佐藤先生に喜んでもらいたい一心でつくらせてもらった。


卒業式当日、形となったビデオを全員で視聴。


佐藤先生をはじめ、皆さんの喜びや笑顔が、

こだましたことに、私が感極まってしまった。


そして今日。。。


一枚のハガキが届いた。



「感動」のスウィッチ!


“自分という「存在」は、自分以外の誰かがいて、

初めて成り立っている”


この根源的なことに、改めて気付かされた一日だった。


今日に感謝。

あなたに感謝。