2014年7月、トンガ
26-1次隊長期隊員の方と一緒の飛行機でトンガに到着。
ヤシの木だらけ。
高い建物は何もない。
これが首都なのか。
本当に首都なのか。
どんなに途上国でも、首都って割と都会じゃなかったのか。
翌日から1週間ほどJICA事務所でオリエンテーションが行われる。
それが終わると長期の隊員はトンガ語の語学訓練が始まるのだが…
4ヶ月もいない私は現地語訓練に時間を費やしている余裕はない。
調整員さんから「短期隊員には即戦力を期待しています
」という言葉をいただきトンガ語は挨拶しか喋れぬまま離島へ飛んだ。
私の活動するエウア島は首都のあるトンガタプ島から船で3時間、飛行機で10分のところにある人口5千人の小さな島。
最初なので、JICAのスタッフ2名が付き添って下さった。
20人も乗れない小さな飛行機。乗客はみんなが見えるところで体重を測らされ、体重が釣り合うように席を決められる。
たった10分のフライト。
空港に降り立つと、配属先であるエウア島農業省で1番偉いおじさんが迎えてくれた。
彼の名前はソロ(仮名)。
「僕の娘!僕の娘!ここでは僕がお父さんだからね!」
とハグをされる。
縦も横も大きなトンガ人。
凄まじい包容力。
そこから配属先兼住居まで車で15分くらい。
ソロが自分の隣に私をどうしても乗せたがったので助手席に座り、舗装はされてるが豚が穴を掘って凸凹になった一本道をひたすら進む。
私が住むのはこの島で1番大きな村で町の近くに住むはずだ。
車窓の景色から目を離せなかった。
首都とは違って、豚や鶏が自由に歩いている。
子どもたちが珍しそうに眺めてくる。
まだかなまだかな、そろそろお店とか見えてこないのかな。
銀行と郵便局はどこにあるのかな。
だんだん家もなくなって、ただ凸凹一本道の脇にはヤシの木だけが見える。
だんだん不安になってきたところ、車が止まった。
あれ?ここ?
農業省の大きな敷地の1番奥に私の家は用意されていた。
私が来るから急いで改修してくれたらしく、ペンキの匂いが充満する、でも想像よりも綺麗な家。
私の初めての一人暮らし。
トンガの離島で一軒家(2LDK)。
家電0
お湯なし水シャワー。
2軒隣にあるソロの家で、コーンビーフと野菜の煮物を食べさせてもらい、乏しいトンガ語の語彙力からなんとか引き出した"ifo(おいしい)"を連発し、日本人お得意の無意味なニコニコをひたすら続けていると、JICAスタッフがホテルに行く時間となった。
「じゃあ頑張ってね!」
と、JICAスタッフは去っていった。



