きっと明日か明後日には家が完成します。
その前に、前々回書いた「切妻の超大屋根、トラスと煙突付きで薪ストーブは棟木の下あたり(でも後ろ寄り)」について、ちょっとだけ触れたいと思います。
この中で一番大事なのは「切妻の大屋根、トラス付き」です。
この形を成し遂げるためには、屋根形の制約を受ける(屋根形に影響を及ぼす)2階の間取りが肝になります。
2階建てなので、階段はヘッドクリアランスを確保できる場所に設置する必要があります。
三角屋根なので、軒側が天井が必然的に低く、逆に棟木側は天井が高くなります。
そこで、2階の間取りから考えていきました。
「薪ストーブは棟木の下あたり(でも後ろ寄り)」を適えるために考えた間取りがこちらです。
右側に並んでる柱が棟木を支える柱です。
左側に並んでる柱が母屋桁を支える柱です。色気を出すためにベンチや筋交いを入れました。
突き当りは水回りのためのスペースで、その上は天窓付きのグルニエです。
次に、2階の間取りに合うように考えた1階の間取りがこちらです。
2階の水回りの位置から半スパン右に拡幅してるので、炉台、炉壁の中心線がちょうど棟木の下に位置します。
(ストレート煙突だと棟木にあたるので)煙突は途中で2か所にエルボーを入れ半スパン左にずらしてから屋根に向けて伸ばします。
2階床に煙突を通すための専用パーツもありますが、色気を出すために、数十cm四方の小さな吹き抜けから出すことにしました。
これで、当初の希望と合致した「薪ストーブは棟木の下あたり(でも後ろ寄り)」になりました。
煙突の囲いを最小限にすることで屋根上を軽くして、かつ排気効率を上げるのが目的です。
後ろ寄りは、単なる個人的な好みです。
ドーマーも後ろ寄りです。
グルニエの天窓は明り取りと煙突へのアクセスを兼ねてます。
そして、「切り妻の超大屋根、トラス付き」です。
ちなみに軒の深さですが、いつぞやの夢丸に「軒を2.7メートル出した」という記事が載っていたので、我が家は2.8メートルにしました笑。
トラスを梁からオーバーハングして設置することになるので、軽めのトラスにしました。
左がAトラス、右がキングポストトラスです。
トラスを1つ入れてるお宅はありますが、2つ入れてるお宅はなかかかありません。
「Aトラスの反対側の妻壁にも入れて3つにしよう」とも考えましたが、トラスを壁に埋めると窓が設置できなくなるので、2つで留めました。