ヲズの魔法使い

ヲズの魔法使い

ふと思ったことを書いたブログです。
ぜひ読んでいってください。

最近は、パソコンの調子が悪く、全く更新出来ません。
見てくれている方々、本当にありがとうございますm(_ _)m

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 思い出とまでは呼べないような、些細な瞬間がある
 
 
 黒板をたたく白い音
 遠い金管楽器の音色
 
  
 満ちた空気にやさしい質量を感じる時間
 
 
 こんな一幕でさえ僕は素直になれない
 
 
 
 いつか、過ぎたこの一瞬を悔やむのだろうと思いつつ――。

 


 

 

 学生のころの5,6時限が懐かしいです。寝る直前ですね・・・・・・
 
 深い意味はないですが、ふと昔を思い出したのでかき殴りました。
 
 年相応の青臭いジレンマにあふれていますね。
 
 
 
 というわけで閑話休題。
 
 
 
 わたしたちはよく曲の詞と共感を結びつけて考えます。
 
 
 たとえば、失恋したとき。
 
 たとえば、なにかに悩み、疲れたとき。
 
 たとえば、大切ななにかを失ったとき。

  
 とりとめのない感情の奔流や、くぐもったようなわけのわからない感情。
 
 
 言葉にできないもやのような感覚を誰しもが胸の中にもっていると思います。
 
 なぜ表現できないのだろう?
 
 そんなとき私は自分の語彙の拙さが、センスのなさがもどかしくなります。 
 
 
 
 歌詞は、時としてそんな不明瞭な感情をたった数文字で表現することがあります。
 
 もやもやとした感覚をズバリといい当てられたとき、わたしたちは「共感」を覚えるのでしょう。

 
 
 ……なんだかとってつけた感がすごいですね笑

 とりあえずかいておきたかったので。
 
 ひさしぶりの自己満更新でした。
 
 
 

「らしい」という言葉を使うだけあって、倉敷さんのことは見たこともない。

ましてこの土地に越してきてからは、病院などにお世話になったことは一度もない。


要するに、馬鹿ではないが風邪はひかないし、白い蝶を追っかけまわして怪我をすることもない。

いわゆる現代っ子なわけだ。


「それで?”お世話になる”とは?全員そろいもそろって骨折でもしたのか」


まさかと両の手を広げて外国人さながらの否定をする秦。


「外傷じゃないんだよ。なんつーの?精神的な感じ?」


秦は箸を使ってタコ型ウインナーを器用に転がしながら興味なさそうに続ける。


「みんながみんな、カウンセリングを受けてんの。なんでも”夢”のことだとか」


「夢?」


公にされている情報では、どのような小さな共通点もないはずだが。

なるほど流石は警察の家族だけあるな。

それにしても夢か。ここいらでは、病院はメンタル面でもよぉーく気を使うのだな。


「なぁ。確認しておくが、寝てるときの夢だよな」


キョトンとしたかと思うと、秦はいたずらっぽく口角を吊り上げる。


「当たり前でしょ。まさかとは思うけども」


コイツ…


「ちがうぞ。断じて違う。あー。そりゃあれだ。まさに夢物語だ」


「なにも言ってないよ。うまくないし、まぁでもあえて――」


続けようとする秦の口をふさいでやる


「ぐぼぉおおふんぐぅ…」


「黙れ。誠意の示し方は、”金”か、”沈黙”のどちらかだと学べ」


相変わらずじたばたとする秦を取り押さえていると、くすくすと女子の笑い声が聞こえてくる。


「おい秦。笑われてるぞ。それもあきらかに嘲笑の部類だ。引かれてるぞ」


俺の手を振り払った秦はまんざらでもない様子で苦笑いする。


「正確には 「僕たちを」 だけどね。悪いけど僕は、君との甘いボーイズラブを営む気はないよ」


奇遇だな。俺もだ。

言葉のかわりに秦を押し飛ばすと、席を立ち、どこへとも言わず歩き出した。


「おーーい。どこいくのぉー?授業はじまるよぉーー?」


このまま、「ちょっとな…」といって屋上あたりまでいけたら、かっこいいなぁ。

そう思って目を開くと、目の前にはさきほどまで俺と愛を誓いあっていた少年がいた。


「おかえり。素直に戻ってくるなんてぷぷ。かーわーいーいーぷぷぷ」


憎たらしい顔の裏で、チャイムが響いた。


ふと、休み時間を思い出す。


―――別に俺は、小心者だから歩みを止めて席に着いたのではない。


常識人として、最低限の選択をしただけだ。


いつだってそうさ――


ここはドラマの世界じゃない。アニメでも、映画でもない。


だからこそ、正義は弱く、もろい。


だからこそ、ハードボイルドは、悪として片付けられる。


だからこそ、自由奔放は、ただの法律違反でしかない。


だからこそ、主人公なんて、存在しない。


でもこの世界に溢れるのは、恐ろしいほどの 「ご都合主義」(デウス・エクス・マキナ)


甘すぎるものには塩をかければいい。

塩辛ければ薄めればいい。

くさければ蓋をすればいい。


おっとっと。なんだか妙なことを考えるようになったもんだ。

思春期ってのは恐ろしいねぇ・・・


くすりと笑った俺を見たのだろうか。

先ほどの女子から来る、気味の悪いものを見るような目つきが、その授業の終盤まで続いたのは、

誰にもいえない秘密だ。




「でさでさ、怖いよねぇ。あれ」


「ん。だな。怖い」


「そうそう、なんでも都市伝説になっちゃってるそうじゃん?」


「そうだな。なっちゃってるらしいな」


昼休み。それほど甘美な響きは、「放課後」以外にないであろう。

俺はいまその真っ只中にいた。食堂で適当に買ってきたパンをかじりながらの平穏なひとときだ。


「気をつけないとねぇ。ああいうの。だって老若男女問わずだそうじゃない?」


ガヤガヤとうるさい教室では皆思い思いの場所で、げらげらと笑い転げたり、小突きあったりしている。

こういう雰囲気は嫌いじゃないが、喜んで突撃するような趣味もない。


「それにこの学園からも出てるらしいじゃん?昔に。たいそうな優等生だったらしいけど。っあれ?なんってたか

 な?名前。まぁいっか。 それよりさ、何で今日は食堂でパンを買ったりしたの? いつもならコンビニで買ってくるのに」


「あ?いや。寝坊したんだよ今日。」


嘘だった。ただ近づきたくなかっただけだ。あれは、昨日の今日で忘れられるような出来事じゃない。

あの妖怪布巾着め。今度あったら、正当な方法で叩きのめす。絶対に。


「どしたの?物思いにふけるような顔するなんて。みっちゃんにあるまじき行動じゃない?」


「何?なんか言ったか?」


「別に?」


先ほどからなれなれしく話しかけるコイツは、浅野 秦(通称しんちゃん)である。

高校入学時にたまたま仲良くなったのがコイツで、それ以降親しくしている。かなりの情報通らしく、常に口からは、最先端をいく情報を得られる。ちなみに、全米が泣くほど腹黒かったりする。


「ところでさ、今日ミキちゃんは?」


「知らん」


「嘘だぁ」


「だから知らんて。今日は部活の集会じゃなかったか?あいつはあれでも、期待の新星だろ?」


「そーいえば。うん。だね」


そういえば、最近調子はどうなんだろうな。後ででも聞いてみるか......


「あ。そうそう、それでね、さっきの話に戻すけど」


「なんだっけ?」


「えぇー。まぁーた聞き流してたの?はぁ。だから、ニュースになってるさ、あれだよ」


「ああ。あれか」


”あれ”たぶんコイツが言っているのは、例の連続怪死事件のことだろう。

 ある日、被害者が失踪。その後に、遺体となって発見されるわけだがその遺体の死因がバラバラ。

 狙ったかのようにちがう。すでに5回も起きているが、皆死因は異なっている。

 すべての遺体は失踪と気づいてから二日経過程度に発見されたらしい。

 もちろん、発見された場所も、時間も、発見者もみな一貫性がない。

 だからこそ、警察もなにか睨むことがあるのだろう。案外世界は、狭いもんだ。

 少しくらい共通点があったとしても不思議ではない。


「あの事件、どうなるんだろうね。この辺にあんま詳しくない都会の評論家あたりが押しかけてきてピーピー

 うるさいんだよ。これは、紛れもない凶悪殺人だーとか犯人の性格をプロファイリングだーとか」


「ん?なんでそんなことを気にする...ってそういやお前んち警察だったか」


「そのとおり。電話が止まないんだよ。取材、取材ってね」


浅野の家は、昔から代々警察の一家だ。といってもたいそうなものではないらしく、警察というのはあくまで形式だけであり、ちょっと大きな交番のようなものだと本人は言っていた。

いまのそこのトップが、浅野の父親であるらしい。そりゃ、ボーっとしてても事件に関与する情報が入ってくるわけだ。


「で?評論家はなんて?」


あまり興味はないが、ここで終わらせるのもな。むしゃむしゃとパンをかじりながら聞いてみる。


「なんだか、この事件は臭うぞって。パパも同じこと言ってたよ」


「なあ、秦」


「なに?」


「どうでもいいがお前ってパパって言うんだな...顔の引きつりが隠せないぜ?」


「ほんとにどうでもいいね。話を続けるよ?」


秦はそっけなく言い、続けようとする


「待て。どうでもよくない。とってもよくない」


「え?なんで。だってどうでもいいとか言ってたじゃん?」


「いや、だからあれは建前ってヤツで......ってもういい。で。続きは?」


秦は持っていた箸をパチパチと動かしながら話し始めた。


「この事件、5回起きてるじゃない?そのうちの4回、事件が起きる前くらいに被害者が、病院にお世話になってるんだよ」


「病院?それって倉敷医院のことか?」


「そう。そこしかないでしょ」


倉敷医院そこはこの辺じゃたった一つの病院で、ぷっくり膨れた気のいい倉敷さんを院長に、毎日精進しているらしい。