前回の更新からだいぶ空いてしまいましたが…(^_^;)

 

コリの考察②を行きたいと思います。

 

 

前回書いたような一般的なコリは「実」のコリであり、要は無駄な力みが元になって、疲れや血行不良などが表面化したものです。

これに対し、「虚」のコリというものがあります。

 

ところで、そもそも「虚」「実」って何なんでしょうか?

…突き詰めると物凄く長くなりますので、詳しいことは省き、何となくのイメージでお話させて頂きます(^^)

 

「実」というのは陰陽の陽にあたり、わかりやすい症状、みたいなものだと言えるでしょう。

風邪を引いた時に、「セキが出る、熱が出る、鼻水が出る、喉が痛い、頭が痛い」と言った、誰にとっても明らかなる症状は「実」となります。

 

一方、「虚」というのは陰陽の陰にあたり、「実」に対する因に相当するものだと捉えると良いかと思います。風邪を引いた時の原因は、菌やウイルスですよね?そんなの当たり前じゃないか、と思われるかもしれませんが…

 

でもよく考えてみて下さい。巷に出ている風邪の薬というのは、一般にセキ止めや解熱剤、鼻水、鼻づまりに効くとされる薬ですが…これは症状を止める薬だというのは自明ですよね。

症状、すなわち「実」です。

 

でも、風邪の症状は風邪の原因ではありませんよね?原因は菌やウイルスであり、これが「虚」です。この菌やウイルスを何とかしないと、風邪は治らないのです。そして風邪の症状、即ちセキや発熱は、菌やウイルスをやっつけようとする身体の免疫反応です。

 

これが、「虚」と「実」の関係です。一般的な風邪薬は「実」に対処して「虚」を見ませんから、根治させるものではなく、場合によっては病原菌を応援することすらしてしまいます。もちろん、熱が40℃以上とかになったら命が危なくなるので、薬が悪いと言うつもりは全くありません。ですが、「薬」が何を行っているかを誤解してはいけないと思います。

 

 

「実」があるということは「虚」があるということです。そして「虚」は言ってしまえば身体にとっての弱点であり、急所です。

 

そして、弱点や急所は攻められると大変なことになるので、さらけ出すとまずい。何かしらの防御が必要となります。

 

そのため「虚」の部分を覆い隠すように身体が固くなり、コリとなることが往々にしてあります。これが「虚」のコリです。

「実」のコリ同様硬いは硬いですが、深く圧すると中がスカスカなのがわかります。(逆に「実」はパンパンです)

 

そして根本治療を行う際にはこの「虚」を補わなければいけないのです。

「虚」は「実」と違って見つけづらいですが、そこを的確に診断して治療を行えることがプロのプロたる所以だと思います(^^)