アドラーは、オーストリア出身の精神医学者で、フロイトやユングと並び称される心理学者でもありました。
最近でもアドラーの考え方をドラマにした作品があったりと日本でもアドラー心理学は流行していて、私もかなり好きです(^◇^)
アドラーの考え方の大きな特徴の一つに、『目的論』というものがあります。
人の行動は、全てその当人の目的に沿って決まってくる、というものです。この目的は意識的なものもあるでしょうし、無意識的なものもあります。
さらに加えて、フロイト等が提唱した『原因論』『トラウマ』を採用しなかったということがあります。
原因論とは、「あの人に嫌なことを言われたからカッとなった」「お腹が痛いから学校に行きたくない」などの例がわかりやすいと思います。
原因→→→結果
アドラーはこれを明確に否定します。「カッとなったのは嫌なことを言われたからではなく、怒りを発散したい、大声を出したいなど目的がまずあったからで、「嫌なことを言われた」のはきっかけにすぎないわけです。もっと言えば、「嫌なことを言われた」ことを利用したとも言えます。
「お腹が痛い」のももともとは「学校に行きたくない」という思いがあって、そこにお腹が痛いという事象が現れたので利用したということになります。さらに言えば、学校に行きたくないために、「お腹が痛い」を作り出すこともあります。これは仮病でなく、本当にお腹が痛くなるのです。実際、私にも身に覚えがあります(笑)
アドラーはこのことを「臓器言語」と呼び、臓器の働きすら当人の目的に沿って活動すると考えました。
ですから、「嫌なことを言われた」「お腹が痛い」のは原因ではなく、目的を遂行する手段となります。これが目的論の考え方だと思います。
目的→→→手段(原因とされるもの)→→→結果
よく使われるたとえ話で、家と建てる際には建築材料が必要ですが、「原因」とはこの材料に相当します。ただ、この材料だけでどのような家ができるかは決まりません。家を作る人が「どのような家を建てたいか」という思い、目的があり、そこに材料を上手く組み合わせて家を作っていくのだと思います。料理を作る、と考えるともっとわかりやすいかもしれないです( ^^)
綺麗な家を作るか、機能的な家を作るか、風通しの良い家を作るか…
「誰かに嫌なことを言われ」ても「こういうことを言うと嫌がられるんだな」と気づき、さらに優しくなる人だっている筈です。
アドラーは、「人間は原因やトラウマによって行動を支配される弱い存在ではなく、己の目的にそって進む強い存在だ」と考え、人の強さを信じたのです。
この考え方が正しいかどうかは私にはわかりませんが、個人的には好きです(^^♪
そして、この考え方が治療にも大きく関わってくると考えています(^^)