パラレル ホミン


前回の話 → 飼い主の落とし方1 




俺の飼い主様は手強い。




順調に親しくなったし、親友との飲みの席にも呼んでもらえた。



俺のお陰で最近機嫌が良いと言われて、嬉しかったし、このままイケるかも!


と期待したけど全くそんな目で俺を見ない。




まぁ、ノンケだから仕方ないし、当たり前のことだけど。





そして中々恋愛に対して潔癖なタイプという事を知る。





落とすには手強いけど、そんな所もバンビらしくて可愛い。






どうにかもっと近付きたくて、その日酒に潰れたふりをして、チャンミンさんの家に泊めてもらった。




顔はすぐに赤くなるけど、実はそんなに弱いわけでもない。



我ながら姑息だなと思ったけど、好きな人を落とす為なら必死にもなる。






ただ、少しも警戒せずに同じベッドで寝る提案をされたときは、少し凹んだ。




ペットってそういう事か・・・



恋愛対象では無いもんな。





めげそうになったけど、諦めるつもりは無い。



俺しつこいし。





それならと警戒心が無いのを良いことに、明け方目が覚めた時に後ろからチャンミンさんを抱き締めてみた。




首筋から良い匂いがして、触りたい気持ちでうずうずした。




でも、偉いぞ俺!


そこは必死に堪えた。




ここで襲ってしまったら全てが水の泡だ。





朝の生理現象も相まって反応してしまったアソコは、あえてそのまま少し触れるままにしておいた。



起きた彼がどんな反応をするのか知りたくて。




俺より少し後に目を覚ましたチャンミンさんは、最初驚いたのか少し身動ぎをして、腰を離そうとしたけれど、寝ぼけたふりをして腰に回した手に力を入れると、ビクリと身体を揺らした後、動かなくなった。

 



本当に嫌なら俺が起きることも気にせず、離れるはず。




そうしない事実に喜びを感じる。



とは言え、また全く意識をされてないなら切ない。





アラーム音の後起きた振りをして、抱き締めていたことを謝罪しながらチャンミンさんの様子を伺うと、少し照れているように見えた。



よし、少し意識をしてくれてるならラッキーだ。


この調子で頑張ろう。




そして、二度目のお泊まりも同じように夜中にチャンミンさんを抱き寄せた。



少しずつ意識をさせる作戦。



そして俺の腕の中を心地良いと思って欲しい。







予想しない出来事が起きたのはその翌日。



泊まった翌日、たぶん我慢で限界になってるだろうと思って俺は夜にセ フ レと会う約束をしていた。




何故かその相手から昼間電話が入った。




予定していた時間よりも前から会えないか?という電話。




セ フ レとは身体を繋げること以外はしない。



それが俺の中でのルール。



恋人とは違う割り切った関係で、情を重ねる気もない。





選ぶ相手も、そういったことを望まない相手。


何も詮索せず、S E X 以外では何も望まない関係をベストとしていた。




勿論一方的にそれを押し付けるつもりは無いし、事前にそれらを伝えて了承した相手としか関係は持たない。





今の相手はそれが出来る相手だったのに・・・




酷くがっかりして、冷たい声が出た。





それを痴話喧嘩とチャンミンさんに誤解され、咄嗟に言い訳も出来ず真実を伝えてしまった。





軽蔑されるかと思ったけど、何故かされなかった。





『俺は心の癒しを求めたけど、ユンホ君は身体の癒しを求めたんだね』





自分もペットを募集した立場で軽蔑なんて出来ないとチャンミンさんは慰めてくれた。




そうなんだろうか?


俺は、心より身体を取ったのかな?





確かにチャンミンさんを組み敷いて、俺のモノを突っ込んで、快楽に喘がせたいと思った。




最初はそうだった。




でも、それだけじゃない。




少し素っ気ないメッセージでのやり取りや、会った時の気遣いと優しさ。



機転の効いた会話も、笑顔も、真面目で不器用な所も、全部が好きだ。




もっと一緒に居たい。



チャンミンさんと心も身体もどちらも癒し合いたい。








結局、その日でセ フ レとの関係は終わりにした。




バッサリ切ったと言うよりは、最初に約束した通りの関係しか築けないから、望みを叶えてあげられないことを伝えた。




好きな相手が出来たとも。




少し残念そうな顔はしていたけど、応援してくれた彼の優しさに感謝の気持ちしかなかった。






つづく





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