パラレル ホミン




口一杯にパスタを頬張るユンホ君が可愛くて、思わず口の脇に着いたソースを指で拭い取ってしまった。


そんな俺に驚くかと思いきや、ユンホ君は嬉しそうに笑う。


「本当にペットになった気分」


口の中のパスタを飲み込んだ後、彼はそう言った。



正直キュヒョンがペット募集とゲイの出会い系アプリを使って書き込めと言った時は、
等々アイツもとち狂ったかと思ったけれど、何だかんだで俺の望みは叶っている気がする。



目の前に居るのは綺麗な女性ではないけれど、綺麗で可愛い顔したワンコに癒されている。



親友のキュヒョン以外と過ごす時間でこんなにリラックス出来たのは初めての事だった。


「だって俺が募集したのペットだしね」

「そうでした。さて、ご主人様そろそろ映画に行きませんか?」


言われて時計を見ると上映時間が迫っていた。


伝票を取ろうと手を伸ばすと、先に彼が手にして歩き出す。


「ちょっ、ユンホ君」

「ここは俺が出すから、チャンミンさん映画のチケットお願いしますね」


うーん、スマートだ。
後ろ姿もとても決まっている。



足が嫌味なぐらい長いし、スタイルがあまりに良くてこの世の者とは思えない。



こんな人間存在するんだなぁと感心しつつ俺は彼の後を追い、レジの前を通り抜け店の外でユンホ君を待つ。





自分の方が歳上だし、今日の食事代は出そうと思っていた。


ただ、別にユンホ君はペットになりたいと思って俺に連絡して来た訳でも無かったみたいだし、彼にもそれなりに男としてのプライドがあるのかもしれない。



まぁ、俺がわざわざヒモは不可と書いてたからかもしれないけれど。


「ご馳走様でした」


お店から出て来たユンホ君にお礼をすると、どう致しましてと笑顔が返って来る。


「人からご馳走になるの久し振りで何だか擽ったいよ」

「あぁ、チャンミンさんの年齢だと、奢る方が多いですよね」

「うん、女性とデートしても基本こちらがお金出すし」

「大変ですねー、ノンケって」


と返って来て、そう言えば彼はゲイなんだったと思い出した。


「君達の場合はその辺りどうしてるの?」

「対等な関係が俺は多いです。と言っても男2人がごちゃごちゃ割り勘してお金の清算してるのも格好悪いから、さっきみたいにその場その場でどちらかが出す感じかな」

「そこは友達関係とあまり変わらないんだね」

「男同士なんで」

「そっか」



成る程そういうもんかと納得する。

世の中には色んな関係があるんだなぁと興味深い。




仕事に忙殺されていると、会社と家の往復ばかりで、仕事関係の人としか話す機会もほぼない。


自分と違う世界で暮らす人と接するのは、とても新鮮だった。





続く




おはようございます。

今日あたり2人は来るのかな(^ ^)
週末参加される方、楽しみですね〜



ちょっと仕事が忙しくて、ストックしていたお話も尽きて来たので、お話の更新を1日1回にします。



楽しみにしてくれてた方ごめんなさいね。


ではでは、今日も良い一日をラブラブ






いつもランキングの応援ありがとうございますニコニコ