パラレル ホミン
C side
「乱暴なキスは嫌なんだっけ?」
頷くとやんわり唇を食まれる。
唇、歯裏を舌でなぞられてじわりと快感の焔が身体の中に灯る。
誘う様に唇を少し開いても、ユノさんは決して舌を入れて来ない。
もどかしくて彼の首に回した腕に力を込めて引き寄せると、
ユノさんがふっと息を吐いて笑った。
「色々試してみようか。気に入らない時は教えて」
言うなりさっきより激しく舌が絡んで来た。
「んっ、う、ふっ」
少し苦しいけれど嫌じゃ無い。
貪られるという言葉が頭を過ぎる。
絡められた舌根に少し痛みを感じる頃、舌先が外れ、今度は上顎の裏をゆっくりと舐められる。
ぴくんと身体が動いたのは気持ち良いせいだと、きっとばれている。
「チャンミン、ここ、気持ち良い?」
聞かれて頷く。
気持ち良い。
凄く、凄く、びっくりするくらい。
口の中を愛撫した舌が唇をなぞる。
ぞわぞわっと背筋を上って来た快感を堪える為に目を瞑る。
「チャンミン、可愛い」
微かに笑いを含んだ声と一緒に優しい口付けが瞼に落とされる。
甘くて優しいその声と感触に、何故だか泣きそうになってギュッと首にしがみ付いた。
「ユノさんどうしよう、怖い位気持ち良い」
感想を伝えると「嬉しいなぁ」とユノさんの手が僕の身体を強く抱き締めてくれる。
「じゃあ、先進んで良い?」
確かめる様に聞かれて「良いよ」と伝えると、
彼の指が僕のTシャツに掛かった。
「待って、自分で脱ぐ」
上半身を起こそうとすると、ユノさんが僕の上から退き、ベッドに膝を付いた姿勢で身体を起こした。
シャツの裾に手を掛けて頭を抜くと、ユノさんもシャツのボタンを外している。
「へ―凄いね、チャンミン。小説家なのに良い身体」
そう言うユノさんの身体も鍛えられている。
僕は脂肪も少ないから腹筋が割れて見えるけど、ユノさんだって綺麗な身体だ。
特に二の腕の太さは凄い。
「ユノさんも凄いよ」
「ストレス発散する為に最近ジム通ってたから」
と照れ臭そうにユノさんが言う。
「僕は座り仕事だから、意識してトレーニングしてる」
服を脱いだ身体を抱き締められる。
触れ合う肌がサラサラしていて気持ち良い。
筋肉の質も柔らかいみたいで、
硬めの僕と抱き合うと骨が当たらなくて丁度良い。
はぁっと息を吐いて、腕に力を込めた。
「親友に感謝しなきゃ」
家に篭ってた僕を無理矢理連れ出してくれた親友。
あのまま世捨て人の様に家に篭ってたら、
今ここでこうしてユノさんと抱き合うなんて現実が起きる事はなかった。
「俺も感謝しなきゃな。連れ出してくれて、あの店に連れて来てくれてありがとうって」
「うん、今度紹介するから、伝えてあげて」
きっと自分の事の様に喜んでくれると思う。
続く
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