リアル設定 ホミン





『ヒョン、寂しいから早く帰って来て』



仲間達と楽しく騒いで、久し振りにお酒も飲んで盛り上がってる所にチャンミンからのメッセージが届いた。



無理して来なくても良いなんて、いつも同様、俺を気遣う事を言われて、少し寂しかったから、それを目にした時、思わず顔が緩む。




今でも忘れられない、可愛いメッセージ。
それをまた貰えるとは、思わなかった。


嬉しいクリスマスプレゼントだ。




表情の変化に気付いた友達にからかわれたけれど、先約があるからとその場を辞した。



タクシーを拾い用意したプレゼントを取りに一度家に戻る。


待ってて貰ったタクシーに乗り、一路チャンミンのマンションへ。



この仕事をしている俺には、我儘ばかり言う恋人は無理だけど、物分かりが良過ぎる恋人も少し寂しい。



愛する人のために無理をするのが、男の喜びだと言えば、同性のあいつも同じことを言うのかもしれない。



なら、お互いたまに、我儘を言い合うのも、良いんじゃないかと思う。



『もうすぐ着くよ』



メッセージを送って、俺は窓の外を眺めた。







「ただいま」


廊下を抜けてリビングへと向かう。

何故かリビングは薄暗くゆらゆらとガラス越しに光が揺れていた。


「チャンミン?」


声を掛けながらドアを開けるとリビングやキッチンのテーブルの上に沢山のキャンドルが置かれて居た。



ゆらゆらと揺らめく光の正体はコレだったようだ。



「メリークリスマス」



揺らめく炎に照らされたチャンミンはとても綺麗だった。


彫りの深い顔にはキャンドルの灯りが作り出す印影が似合う。



「お帰りなさい」



近寄って来たチャンミンがギュッと俺の首に手を回して抱き着く。



「メリークリスマス、チャンミナ。寂しい思いさせてごめんな」

「本当ですよ」


珍しく素直になった恋人は大変可愛くて、愛しさが募る。


心に満たされる気持ちに浸っていたら、急にガバッと顔を上げたチャンミンが顔を顰める。


え?何だ?


「ユノ、臭い!」

「え?お前だって酒臭いじゃん」

「酒とか汗の臭いはいーんですよ!」

「えー?なら何臭いのが嫌なんだよ!!」

 「・・・他人の臭い」


むーっと嫌な顔をしたチャンミンに、そう言えば色んな人とハグしたり、近くで写真を撮ったことを思い出す。
  


「チャンドラ、可愛いなぁ」



抱き締めたくて伸ばした手は払われた。

あはは、そんなに嫌なのね。



「シャワー浴びて来まーす」


 せっかく恋人が素直になってくれたんだ。

明日はファンミーティングのリハや打ち合わせが午後からあるだけだから、早くゆっくりと抱き合いたい。



ちょっと待っててなーと声を掛けながら、俺はバスルームに向かった。





風呂から上がった俺を待ってたのは、ケーキこそないけど、真っ赤に熟れた苺とシャンパン。



優しく微笑む恋人とクリスマスプレゼントだった。





終わり




クリスマスは過ぎてしまいましたが、何とか終わりました。

16周年もおめでとう🎉





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