小学生のころ「作文」が苦手だったあなたへ | 伝わる・喜ばれる文章講座

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どうすれば人に伝わって喜んでもらえる文章が書けるようになるのか?Webライターが文章のコツを書いていきます。

あなたに質問です。

 

小学生のころ、作文を書くのは好きでしたか?

作文が得意でしたか?

 

 

この質問をして、「すごく得意だった」と答えた人に、私はこれまで出会ったことがありません。

 

私自身、今でこそWebライターの仕事をしていますが、何を隠そう小学生のころは作文が大嫌いでした。

 

 

小学校では、作文を書く(書かされる)機会が何度かあります。

遠足、社会科見学、職場体験、修学旅行、夏休みの読書感想文などなど。

 

なにかイベントがあるごとに、印象に残ったことや学んだことを作文として書くよう言われます。

 

ひどい場合には「何でもいいから好きなことを書きなさい」と言われたりします。

 

 

ところが、作文をどのように書けばいいのか、具体的に教わった記憶が残っている人はほとんどいないのではないでしょうか。

 

考えてみれば、これはかなりハードルが高い要求をされています。

 

 

九九を教わっていない子どもは複雑な掛け算を使う計算ができないように、まず基礎を習わないと何もできなくて当然だからです。

 

とくに作文の場合、基礎として教わるべきことはかなりたくさんあります。

 

文章の構成を考える方法、言葉の言い回し、書き出しのパターン、話題の展開、起承転結、段落の分け方、句読点の使い方…。

 

挙げたらきりがないほど、知っておくべきことはあるのです。

 

 

にも関わらず、とつぜん原稿用紙を配られて「思ったことを書きなさい」と言われるのですから、「どう書けばいいのか分からない」と思うのは無理もないでしょう。

 

 

作文がきっかけとなって文章を書くことに苦手意識を持ってしまう人は非常に多いように感じます。

 

作文が書けない・苦手だと思うようになり、その気持ちがいつしか「自分は文章を書くのが苦手なんだ」「読みやすい文章を書けないんだ」と思い込むようになっていきます。

 

 

そして大人になってからも、文章を書かなくて腹ならない場面に遭遇すると無意識のうちに身構えてしまうのです。

 

 

でも安心してください、Webライターとしてお金をいただいて書いている私も、作文は嫌いでしたし苦手でした。

 

経験上、小学生のころに「作文が得意だった」「作文を書くのが大好きだった」といった人は世の中にほとんどいません。

 

 

重要なのは、文章の「書き方」を教わってこなかった点にあります。

 

自転車は練習しないと乗れるようにはなりませんが、練習すればたいていの人は乗れるようになります。

 

文章も同じです。

 

書き方を具体的に教わってこなかっただけのことなのです。

 

 

もし「昔、作文が苦手だった」ことが文章に対する苦手意識へとつながっているとしたら、「今からでも上達しますよ!」と自信を持って言えます。

 

書き方を覚えて、文章を書く技能を向上させていきましょう。

 

「作文きらいオバケ」にとらわれないようにすることが、まずは大切です。