3年ほど利用したAccuphase製品と先週お別れしました。
クリーン電源PS-530とプリアンプC-2450およびフォノイコAD-2850です。

考えてみれば、私にとってAccuphaseは、初めての高級メーカー品の導入でした。
フォノイコはプリアンプの中に収まりコンパクトだし、美音系の音は好ましいし、
満足すべきだったのですが、我がシステム内での組み合わせが悪く、
満足点に到達できないままでした。
パワーアンプはROTELのモノブロックアンプを利用していたのですが、
今から振り返ると、このプリとパワーの組み合わせが自分の好みに合わなかったです。
ROTELについては、そのお店ではステレオパワーアンプしか置いてありませんでしたが、
同社プリとの組み合わせで試聴はしていました。
癖の無いニュートラルの音だと思ったんですよね。しかし、これが勘違いのようです。
確かにニュートラルっぽいんですが、ニュートラル的な癖はあったのでしょう(変な日本語ですが)。
Accuphaseの美音系の癖とマッチせず、お互いのいいところを消していた気がします。
イメージとしては、アキュのプリとラックスのパワーを組み合わせた感じ。
あと、アキュもROTELも、私がドラム缶コンデンサーと呼んでいるバカでかい電源を積んでいます。
私の感覚では、これが良くない。多くのハイエンドメーカーが同じことをしていますが、
これは見栄えは良いんだけど、音離れが悪くなる決定的な要因では無いかと思っています。
同じ容量なら小さいコンデンサーをたくさん使う方がコストもかかるし、
筐体内での場所もとってしまうし(bulky)、メーカーにとっては割高になるから使いたくない。
だけど、ドラム缶コンデンサーでは、ロックとか、難しい音源になると音が団子になりがちだし、私は好きになれないですね。
でもオーディオマニアの多くは、レコーディング時のダビング回数も少ない、綺麗な再生が比較的容易なジャズ(ダイアナクラールとかね。)が好きだから、それでも大丈夫なのかなと思ったりもしています。(完全に主観、推測です。)
C-2450を下取りに出す際、そのお店ではSoulnoteのA-2をパワーアンプとして利用し、
私の持ち込んだ機材の健全性をチェックしていました。
私も横で聴いていましたが、とってもいい音でした。
アキュとSOULNOTEのいいところが出ていた。
売却するのが思わず惜しくなったほど。
Soulnoteは(価格に比し)ひたすら高品質な方向を追求していますから、
他の癖のある機材とあわせても、
お互いの良さを消すことが少ないのでは無いかと推測しています。
今更ながら、プリとパワーは同一メーカーの同種のタイプで揃えるべきでしたね。
ただ、C-2450にあわせるべきP-4500は、重さが30kg近くも有り、
私にはそれは受け入れられなかった。
だから、前回のパワーアンプ購入時には、一個あたりの重さが20kgを切るROTELのモノアンプ(×2台)にしたんです。
Accuphaseとのお付き合いは3年で終わりましたが、
機材及びメーカーへの安心感はピカイチでした。
保証期間もとても長く、対応もとても良い。
他人に勧めるときには躊躇無く同社を勧めることになるでしょう。
3年間の感謝の気持ちを持ちながら、私は次の世界に進んでいきます。
有り難うございました。