神仏習合 宮島(7)~大元宮 国常立尊~ | 遊行楽紀行 ~風のささやき 水の行く末~

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---神仏習合 宮島(7)~大元宮 国常立尊~--- 

宗像の女神は言います。
「鴉が示してくれます。神鴉(しんあ)に従いましょう」
厳島神社は神鴉に導かれて、その地が決まったといいます。
3人の女神がその地を探す様を模した神事なのでしょうか、「御島巡式(おしまめぐりしき)」

宮島の神社を巡ります。
7つの神社+2社、9つを巡ります。
7つの神社のうち、杉之浦神社から鷹巣浦神社、腰少浦神社、青海苔浦神社まずは4社を巡ります。

神鴉にお供え物を捧げます。養父崎神社沖に、幣串と粢団子を浮かべます。養父崎神社に祀られているという鴉がその団子をくわえて社に持ち帰るといいます。これが、御鳥喰式(おとぐいしき)です。
鴉が飛び来らない年もあり、それを吉凶と結びつけます。

 八咫烏が神武天皇を熊野から大和に導いた神話と似ています。
他にも御鳥喰神事は、名古屋の熱田神宮、滋賀の多賀神社でも行われています。
 高天原の鴉は、いろいろ教えてくれます。
「御島巡」残る3社。山白浜神社、須屋浦神社、御床神社を遥拝。これで7神社。

そして大元神社が「御島巡式」の〆です。この式の巡拝の証、額が奉納されています

この大元神社は、フェリー乗り場からみれば、
厳島神社の奥の奥!?になります。

宮島水族館、みやじま杜の宿を越えて、大元公園の中。

大元神社は厳島神社よりも先に鎮座したといいます。

この本殿は、重要文化財。大元葺、六枚重三段葺の板葺きの造りです。
祭神は、国常立尊(くにとこたちのみこと)、大山祇神、保食神、厳島神社の初代神主である佐伯鞍職が祀られています。
国常立尊は、天地が分かれた際に、現れた神とされています。「国底立尊(くにそこたちのみこと)」「国之常立神(くにのとこたちのかみ)」とも呼ばれています。
また、根源神とも。根源≒根元≒大元。
この社では、「争わない!?」神事も行われます。甲乙をつけない神事とか。「甲」「乙」「無(ム)」の合わせ文字として「鬼」を的の裏に記しそれを射るとか。平和の神です。
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