---ゴボウの研究---
ゴボウの研究結果が伝えられています。
漢方薬の解熱剤などに使われるゴボウの種子「牛蒡子(ごぼうし)」が、抗がん剤が効きにくい膵臓(すいぞう)がんの増殖を抑える作用をマウス実験で確認とのことです。(国立がん研究センター東病院)
これは、ゴボウの種に含まれるアルクチゲニンの効果を期待した研究です。今後の臨床からの結果報告が楽しみです。
身近な食品が健康を作ることは、明らかです。「これまで食べた物があなた自身」面白い言い回しです。医食同源、食薬同源・・・・。
普段、種は食べませんが、ゴボウはお馴染みの食材。まもなく、新ゴボウが出回ります。
ゴボウは、炒めて金平ゴボウ、煮てもよし、最近は、ドレッシングで和えた洋風サラダも人気です。醤油、味噌、ゴマとも相性が良く、卵や牛肉とも合います。どじょう鍋(柳川鍋)にも欠かせません。
鍋物にも合います。先日、豆乳鍋に脇役でしたが、ゴボウのスライスがありました。メインの肉や他の食材よりも、このゴボウが美味しく感じました。
種に劣らず、根も繊維豊富な消化器官に良い健康食品です。
ところで、他の国では、ゴボウの根はあまり食べられていません。もとは、日本自生の野菜ではなく、外来種。ユーラシア大陸に広く野生しているようです。
縄文時代にも形跡が、また、漢方として10世紀以前に持ち込まれたようです。そんな平安の頃から続くゴボウの和菓子、ご存知でしょうか。
菱葩餅(ひしはなびらもち)と言います。宮中の新年の祝菓子です。和菓子屋では、「はなびらもち」として販売されています。
実際の和菓子は薄くのばしたまるい餅の中央に、薄いひし形の紅色の餅を置き、味噌餡とゴボウを入れて二つ折にします。菱形の紅色が透けて、花びらのように見えます。子孫繁栄を寿ぐ祝菓子ともいわれています。
ゴボウは健康食。難病に効く研究結果よし、今日の献立にもよし、和菓子ならば縁起もよし(笑)