---厄年!?~チェック年---
毎年、この時期(年末年始、節分の頃)、「厄年」についての質問がピークを迎えます(笑)。「新年」≒加齢で、「そういや」と気付く人。周りの人々と年齢を確認しあい、「厄年」と指摘され気にする人。初詣などで神社仏閣にお参りし、掲示されている厄年の一覧表で認識する人。そのまま「気にせず忘れる方」もいます。「気にする方」は、誰かに聞きたくなるのでしょうwww。
あらためて、世間で言われる「厄年」が何歳かを確認しました。
多数の「一覧表」などで挙げられている年齢をすべて記載してみます。数字は、年齢、( )内は、前後の年齢も「厄年」としているようです。
<男性>
(24)25(26) 41 42 43 (60)61(62)
<女性>
(18)19(20) 32 33 34 (36)37(38) (60)61(62)
<共通>
1 3 4 5 7 10 13 24 28 46 49 52 55 60 64 70 73 82 85 88 91 96
・・・・・・。多いですね。
厄年でないのは、
2 6 8 9 11 12 14 15 16 17 21 22 23 27 29 30 31 35 39 40 44 45 47 48 50 51 53 54 56 57 58 59 63 65~69 71 72 73~81 83 84 86 87 89 90 92~95 97~
となると、人生の半分が「厄年」となります。困りました・・・。www
江戸時代中頃の書物(画像参照)によれば、「厄年」は、7 16 25 34 43 52 61 としています。
(画像参照)「7歳+9年の式とで計算する」と解説されています。また、「男性を25 42 61 女性を19 33 37 そして、男性は42、女性は33が大厄」と付け加えています。
しかし、その後に一文添えて(画像参照)「未知其拠(いまだきそのきょ(よりどころ)をしらず)」、「根拠は解らない」と述べています。
気学から見れば、算式の「9」がヒントで、各年齢の方の本命星(九星)が特定の位置「宮」に入る年と気付きます。
「33」「42」は数字の読みの語呂合わせが悪く不吉を感じたことも「厄年」が長く伝承されている背景かもしれません。
「厄年」を「少し気にする」くらいなら良いのですが「気に病む」など程度が過ぎると良くありません。心理上、「気にすることが災いになる」可能性があります。昔からの伝承は伝承として認めるが、とにかく「気にしすぎない」。江戸時代の書物にも「根拠がわからない」という人さえもいる。そのような認識で良いでしょう。
一方で、少し背景を推察すると、昔の男性の42歳は、寿命がそう長くない時代では、年長者として「役」が回ってきた年齢です。想像するに村や集落ならは、代官からの問いただしに代表として回答する「役」、地域共同体内の揉め事を仲裁する「役」など負担が高まる年齢であったのでしょう。「厄介な役」の請負年齢かもしれません。厄介な役は、「信頼の証」でもあるのですが・・・。
現代における「厄年」を考えて見ます。
一覧表で指定されている年齢は、ホルモンバランスの乱れる年齢かもしれません。また、家庭、社会でのストレスが高まる年齢でもあります。
ですから、男女ともに
① ストレスが高まって解消しづらい時期
② ホルモンバランスが乱れから症状が出る時期
と知って対処することが大切です。ホルモンバランスは、男女世代を問わず乱れます。若年の更年期、男性の更年期もあるそうです。
個人差もあるでしょう。若年層でも、過去の不摂生の度合いでホルモンバランスが乱れます。不規則な生活、偏食(食べ物の好き嫌い)、ジャックフード好き、無謀なダイエット、食べ過ぎ・・・などの積み重ね。パワーのある時期は乱れません。弱った時期に乱れます。
古来から伝わる「厄年」を、現代においては「チェックの年」と考えましょう。いつもよりも丁寧な「人間ドック」、「健康診断」。日常からの体調チェック。早めの受診。
ストレス解消への工夫も例年より研究しなければなりません。ストレスの解消は時間の使い方です。自分自身に合ったストレス解消法を探します。
暴飲、暴食、深酒、睡眠不足など不摂生は、どうしてもしたいならば、体力と気力のあるときにしましょう(笑)。体調不良な時期には、「ゆっくり」と「養生」しましょう。
初期の乱れは自覚症状が無い場合が多いです。ですから、「厄年」は自分自身と、周囲の大切な人の「相互チェックの年」です。不調の前兆を見逃さない! 健康、人間関係、恋愛、仕事、経営・・・・いずれも共通です。「改善」「招福」の原点です。