Sweet☆Love☆Peace

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映画やドラマを観た感想を綴っています。(ネタバレありです)

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『孤宿の人』  宮部みゆき


毎回思うんですけど、この方の作品を読む場合って最初からなぜかもう面白いんです。というか、面白そう、て感じながら続きが気になって読み進めてしまいます。だからほんとに寝食が惜しい(笑)


江戸時代で四国にある丸海藩という架空の藩が舞台になります。

主人公は二人いると言っていいと思います。一人(本当のメイン)は、「ほう」という名の少女です。彼女は江戸の商家の主人を父に、そこで奉公していた女中を母にして生まれます。母はほうを生んですぐに亡くなります。そこから彼女の不幸な人生は始まります。不幸という言葉で表せないなんとも哀れな人生です。

元々、望まれて生まれてきたわけではない彼女ですからその扱いというのもひどいものです。そしてそのひどい扱いと諸事情のため彼女は丸海へ行くことになるのです・・・。


そしてある事件をきっかけに出会ったのがもう一人の主人公の「宇佐」です。彼女はまだ年若い女性であるにもかかわらず男ばかりしかいない引手(事件があった際に担当するのが警察とするならばその下で働く人達?ちょっとうまく説明できません。原作を読んでください☆)として半人前ながら頑張って働いています。

話はこの二人を軸に進められていきます。

ただ、内容がすごく入り組んでいるため、ここでうまくまとめて説明するのは私の能力では無理なので感想だけサボテンダー


最後に泣きました涙 加賀さまからほうに「宝」という字を与えられたシーンです。

物語の中では沢山の人が死にました。ほうにとって死んで欲しくない人たちばかりです。ほうの名前は「阿呆」の「呆」からとっていると聞いています(ひどい大人たちです)。その名前からもほうは自分は本当に阿呆なのだと思っています。確かに鈍いところはあるのかもしれないけれど、ほうはよく働くし、汚い感情を持つことのないいい子なのです。

そのなかなか理解することのできない頭でほうは大切な人達が死ぬたびに理解をし、泣き、そして乗り越えていきます。その様子はなんとも胸がつまります。


無知であることは一概にいいとはいえません。でも無心であるということは汚い心を持たずに人であれ仕事に対してであれ真摯に向かうことができるのかもしれません。そして強いものだなぁとも思いました。

無心で忠義を尽くすほうに対して「宝」であるとある人は言ってくれたのです。


この方の作品でいつも感じるんですが、人の「悲しみ」というものが描かれているような気がします。この作品でもそうですが、分かりやすいものではなく、どうしようもないものだったり、ただそこにじっとあるようなそんな悲しみだと思うのです。


人が死ぬから悲しいのではなく、その人への想いがあるから悲しい。そして自分の気持ち。ままならないもの。

社会の仕組みであったり・・・。

当たり前かもしれませんが、人というのは本当に心というか感情というか気持ちというかそういうものいっぱいでできているんだな、と感じました。


先日、弾丸トラベラーで道端ジェシカさんを見ましたりぼんッ


すごくきれいなのに話し方が柔らかくてかわいらしくて、本当に魅力的な方だな、と思いましたrose


そして、英語を話されてたんですが、すごく流暢で、とても独学とは思えないほどです。



そこで、私も英語の勉強をしてみようと一念発起!


勉強なんて大学の時以来だし、あんなに長い間勉強しててもほとんど話せない私の語学力・・・↓↓


ですが!!ここらで何かをしたくなった私ぺこ


ただやりたくなったのもあるけど、将来に向けて他にも勉強をしてみようか、と。


失業保険をもらっている今こそが勉強時でしょうか!(もう遅いですね・・・汗

これはパイ作りに特別な才能がある一人の主婦・ジェマ(といってもまだ若いですし、ウエイトレスとして働いているんですが)その彼女が暴力的で嫉妬深い夫から逃れる為に全米パイコンテストに出場し、新しく人生をやり直す!と決心を語っているところから話が始まります。


しかし彼女は妊娠してしまいます。夫に酔わされた晩にできた子供であると彼女は恨み言を言うわけです。

堕ろす事は考えていないが妊娠したことによる幸せは感じない。むしろ新しい人生に踏み出すためには邪魔になると。


そんな時にかかりつけの産婦人科で出会った男性医師といつの間にか恋に落ちます。

その惹かれ方がちょっと笑えてしまうんですがきゃー

なんだか二人とも引き付けられるように求め合うという言い方が合っているんですが、引き付けられるのは欲望という意味ですかね。


最初はわけが分からないけど惹かれるという感じで始まった二人の関係ですが、それはやがて愛情へ変わっていきます。

でも、同僚の不倫を知って、ふと立ち止まりジェマは別れを決意します。


別れを切り出された医師はジェマの夫の留守を見計らって彼女の家を訪ねます。そしてただ抱きしめたいだけの抱擁。

彼女はお腹の子供への手紙にこう書きます。

いつかあなたの顔もみなければキスもなく、体を求めるそぶりもない、そういう抱擁を受けろ、と。たった20分でいいからそうやって抱きしめてもらって、と。


神経症の彼は彼女といると落ち着くと言います。そして彼女も気づきます。

いつからか人と心を通わせることをしなくなった自分に。


確かに彼女は人当たりがよく夫に対しても従順で・・・でもそこに彼女の本当の顔は見えてこない。

自分の事は結構見えないものです。


定期検診で訪れたジェマに医師は言います。「どこかに行こう。逃げてもいい。どうするか二人で考えよう。」

彼を待ちながらジェマは見てしまいます。

いたずらをして母親を困らせる悪魔のような子供の姿をビックリ

彼女の子供を持ちたくない気持ちも高まり、同時に破水してしまいます。


出産が始まり、駆けつけた夫に悪態をつくジェマ。そしてマックスに達する彼女の感情から出た!

「子供なんて欲しくない!!!」


しかし、生まれたわが子を抱いて顔を見た瞬間ジェマは驚きます。

そのかわいらしさと愛おしさに。

その瞬間彼女は変わります。

守るものを得た母親として、夫にはっきりと離婚を言い渡します。

そして自分の心を癒してくれた感謝してもしきれないほどの存在であるとわかっていながら、医師とも別れます。


幸運なことに一番心配していたお金の問題は友人からのプレゼントでのりきり、パイコンテストで優勝、自分の店を持ちます。

店の名前には愛娘の名をいれ、彼女は楽しそうに働きます。


一番自分の邪魔をしていると思っていた子供に勇気をもらい新しい人生を歩き出すジェマ。

確かに友人からの援助はあり幸運ではあったけれども、彼女はきっとその援助がなくてもやっていけたんだろうな、と思います。

私は子供を持った経験がないからわからないのですが、きっとそれくらい母親にとっては特別な存在なんでしょう。


個人的には医師との恋が実らなかったのが残念でしたが、きっとこれでいいんだと思います。

ジェマが言った「誰かを不幸にしてまで」というのはきれい事ではないんだろうな、て。幸せな時ってその幸福に気づかないといいますが、幸せだからこそ気づくこともあるのではないでしょうか。

子供という無限の愛情を注ぐ相手ができたジェマだからこそ他人にも心を砕くことができたし、強くもなれた。

それに愛情って一つの形だけではないですもんね。