「サルデーニャ州の機関ネットワークとその地域アトラクター」
「サルデーニャ州の機関ネットワークとその地域アトラクター」と題し、サルデーニャ島の千年の歴史を持つ唯一無二の文化から現在の経済、観光と美食の風景まで発見、そして体験するセミナーです。
開会に際しAlessandra Todde サルデーニャ州知事よりビデオメッセージがありました。
サルデーニャは人気の観光地として近年注目が高まっています。
パーネ・カラサウ、ボッタルガ、ペコリーノなどサルデーニャならではのユニークな食材も知られるところとなり、地中海ダイエットは2010年ユネスコの世界無形文化遺産となっています。
また沖縄と並び世界の5つのブルーゾーンの一つにも指定されています。
ブルーゾーンとは健康で長寿な人々が数多く居住する地域の総称で2004年に科学雑誌に発表されたサルデーニャ等のニューロ地区に最も高齢の男性が集中しているとの研究に由来します。
沖縄、ニコヤ(コスタリカ)、イカリア(ギリシャ)、ロマリンダ(カリフォルニア州)合わせて世界の5か所が特定されています。
面積24000キロ平米
1800Kmの海外線
沖縄の10倍の広さで人口はほぼ同じだといいます。
平均寿命の高さはその健康的な食生活に由来します。
ワイン、料理と共に食卓を囲むことを大切にする、住民と土地のつながりなど多くの秘訣があるようです。
またサルデーニャは歴史的に重要な遺跡でも有名です。
日本でもお馴染みのサルデーニャ料理レストランの名前の由来にもなっているTharrosタロス遺跡です。
今回のパネリストの1人でもあるモンテ・プラマ財団はSinis半島のタロス遺跡の保護活動に寄与しています。
サルデーニャ島の西海岸、オリスターノOristano県カブラスCabrasに位置するSinis半島のヤシの木が生い茂るモンテプラマの丘の麓にあるこの遺跡から後にモンテプラマの巨人と呼ばれる数多くの石像が1974年農民により発見されました。
その後、考古学的に高い価値から観光の目玉として注目を集めたのです。
さてワインではブドウ品種CarignanoについてSulcisスルチスの南西で低木のアルベレッロ仕立てで育てられ、注目すべきはフィロキセラに害されず接木をしていないことです。北西の風マエストラーレにさらされる海に面したブドウ畑Carignano del sulcisの土壌は砂地の影響でプレフィロキセラでありユネスコの無形文化遺産への登録を進めています。
Carignano del sulcis始め数多くのスターワインを世に送り出したワイナリーSantadiからも紹介がありました。
1960年から始まり1976年の組織改革により1980年代Piloni氏(現91歳)と有名醸造家ジャコモ・タキス氏(オルネライヤ、ソライヤ、サッシカイヤの生みの親)とのタッグで生み出されたTerre Brune は世界的に有名になりました。
Carignano del sulcisは220以上の協会員660haの畑(内150haは砂地でこれはヨーロッパ最大)で生産されています。日本を含め世界40ヵ国に輸出されています。
Artigianali職人技をめぐるツアー、ワイン畑や製造、試飲、パン、サラミ、チーズ、カルロフォルテのマグロなども企画、宿泊施設も作る予定だそうです。
そしてFri.Sa.Liフリザリという今回聴き慣れないこの言葉は造語でFriuli, Sardegna, Liguriaを合わせた単語でした。近年Piemonteも参加予定だそうです。
Fri.Sa.LiフリザリSchool Networkは図書館が発起人となり州がスポンサーとなりイタリア外務省も支援する移民について学ぶ2022年より始まった3年間の留学プログラムです。
アルゼンチン、カナダ、アメリカなど(第二次世界大戦以降)移民の多かった国へ14度に渡りフリザリワールドの16〜18歳の高校3年生を2〜3年6〜7月、9〜10月にかけて派遣してきました。
またSinis半島では小麦の生産が行われていたことから近年グルテンフリーでローマで話題のピッツァならぬPINSAピンサcooking laboの開催、フラミンゴ観光など、歴史、観光、ワインや食文化、各種体験ツアー、スタートアップ企業の取り組みなど各方面からサルデーニャの盛りだくさんの魅力を語ってくださいました。
エキスポ2025年(6/23〜29)への参加にも大変意欲的に取り組まれているとのことでした。
これらを語ってくださったパネリストの方々を紹介します。
サルデーニャとスタートアップ企業について
Massimo Carboni氏
サルデーニャ州産業部長
新しい開発モデル: 地域のアトラクターについて
Gianluca Cadeddu氏
地域計画センター
サルデーニャ、千年を超える歴史について
Anthony Muroni氏
モンテ・プラマ財団会長
海に面したぶどう畑: 開発要因としてのカリニャーノについて
Nicoletta Piras氏
ディレクター
GALスルチス・イグレシエンテ
サンタディ・モデル: ワインツーリズムと国際化について
Massimo Podda氏
営業課長
カンティーナ・サンタディ
Fri.Sa.Li. 学校ネットワーク: 文化交流が生み出す歴史と記憶
Raffaele Franzese氏
Fri.Sa.Li.ネットワーク
考古学と体験: シニス自然公園について
Sara Fadda氏
マーケティング・コミュニケーションモンテ・プラマ財団
各分野から大変興味深い情報がありました。
セミナーの後はサルデーニャの食材を使ったサルデーニャ料理とサルデーニャワインの食事です。
Pecorino sardoペコリーノ・サルド
Bottargaカラスミパウダー
Culurgionesクルルジョネス
Fregulaフレーグラ
カラスミのPINSA
pardurasパルドゥーラス
Seadasセアーダス
Marzapaneマルツァパーネ
Vermentino di Sardegna2023
Villa Solais
SANTDI
Vermentino di Sardegna 2022
Cala Silente
SANTDI
Carignano del Sulcis 2021
Grotta Rossa
SANTADI
Carignano del Sulcis 2020
Rocca Rubia
SANTADI
デザートワイン
Vino da uve stramature
LATINIA
SANTADI
Mirtoミルト
カルチョーフィ(アーティチョーク)のリキュール