スマホのカメラで自撮りや記念撮影をする機会は多いです。しかし思うように撮影できない…、写真写りが悪い…など悩む方もいます。ここでは自撮りや記念撮影で使える写真テクニックをまとめてみましょう。
【光の当て方で印象が変わる!】
写真を撮影する際に光はとても重要です。光の当て方によって、印象は大きくかわります。特に人物を撮影する際には、光の当て方で影響が出やすいと言われているのです。人物撮影に適している光は、レースのカーテン越しに入る柔らかな光です。蛍光灯の下は、顔色が悪く見えてしまうため、人物撮影には向いていません。
次におすすめの光の当たり方をまとめてみましょう。
<カメラ側から当たる光(順光)>
カメラ側から当たる光は「順光」と呼ばれています。被写体の正面から光を当てることで、撮影範囲をすべてはっきりと鮮やかに見せることができます。また人物撮影の場合には、肌色が明るく写り、瞳に光が入ることで生き生きとした印象になるでしょう。証明写真や記念撮影にもおすすめです。
<被写体の背後から当たる光(逆光)>
被写体の背後から当たる光は、いわゆる「逆光」です。室内での撮影では、窓際での逆光がおすすめです。逆光の場合、輪郭がソフトに写りふんわりと柔らかいイメージになります。ただ逆光の場合、顔が暗く写り、表情が見えなくなってしまうことも…。露出補正などを使って、被写体の明るさを調整するとよいでしょう。
<被写体の真横から当たる光(斜光・サイド光)>
被写体の真横から当たる斜光では、光が当たる部分とそうでない部分で陰影ができるので、被写体に立体感がプラスされます。メリハリのある写真になりますが、斜光を撮影する時には逆光と同じように露出補正が必要です。明と暗、見せたい部分に合わせて調整するとよいでしょう。
また逆光や遮光で撮影する場合、露出補正だけではなくレフ板効果をブラスするのがおすすめ。専用のレフ版を使わなくても、ノートや白壁に反射させた光を被写体に当てることで明暗の差が縮まって、影の濃さが和らぐでしょう。白など明るい服を着ることでもレフ板効果は得られますよ。
【自撮り・記念撮影に適した場所】
メインの被写体以外に目に引くものがないシンプルな背景であれば、より被写体の表情やコーディネートが引き立つのでおすすめです。また屋外では光が柔らかい日陰での撮影がおすすめです。直射日光での撮影は顔に影ができやすいので注意しましょう。そのためお天気に関しても晴天よりも曇りの方が撮影しやすいです。
【自撮りでは斜め上からの撮影がおすすめ】
自撮りや記念撮影をする際には、アングルを工夫してみましょう。自撮り撮影で多いのは斜め上からの撮影です。真正面から撮影すると顔が平面的に写ってしまいがちですが、斜め上から撮影すれば顔の立体感を出すことができます。また斜め上から撮影すれば、顎はしゅっと細く見えますし、目は大きく写ります。
【ポートレートモードの活用】
スマホで人物撮影をする際にはポートレートモードを活用してみましょう。ポートレートモードはカメラレンズが2つ以上搭載されているスマホで設定が可能な撮影モードです。ポートレートモードを選択すれば、撮影に適した画角に自動的に設定され、レンズを被写体に向ければ一眼レフ並みに背景をぼかしてくれます。ポートレートモードの撮影距離は1~1.5mが適切と言われているため、自撮りする際には手持ちではなく、三脚を使うのがおすすめです。