こんにちは。アセント学習塾の山田です。
みなさん今年の大河ドラマ『光る君へ』はご覧になっていますか?
私は毎週楽しみにしています。1話45分があっという間に感じます。
主人公は、のちに紫式部と呼ばれる女性で藤原為時の娘、まひろ。
また藤原氏で最高の権勢を誇った藤原道長がもう一人の主人公です。
こんな風に「ふじわらの……」がめちゃくちゃたくさん出てきます。
オープニングの配役を見ていると名前と役者名は変わるけれど
「藤原○○」の部分はしばらく変わりません。
NHKのホームページでは人物関係図がアップされていますが迷路のように複雑です。
どうでもいいですがオープニング曲のメロディの入りを聞くと
中島みゆきさんの『旅人のうた』の
「♪男には男のふるさとがあるという~」と聞こえてなりません。
ホントにどうでもいいですね。
人物関係の複雑さに輪をかけるのが登場人物の年齢がわかりづらいこと。
一昨日放送の第25回は西暦998年の年明けが描かれています。
道長は33歳、紫式部は生年不明ですが29歳くらいです。
立場と年齢が合わさるともっと感情移入できるのにな、と思います。
生年不明の登場人物が多すぎるので仕方ないですが……。
また平安時代の基礎知識も難しいです。
一条天皇の中宮である定子は、兄弟が長徳の変で失脚したために出家しますが、
当時の出家の重みについて古文を勉強していないと視聴者になかなか伝わらないのでは。
また紫式部の父藤原為時が47歳くらいで従五位の下に出世し越前国司に任じられますが、
ドラマで「じゅごいのげ」と耳にしてもピンとこず、
藤原道長は31歳で正二位(しょうにい)の左大臣になり10段階くらい離れた身分差だとか
そういう解説もあった方がいいのになぁ、と思います。
大河ドラマの最後には1分程度のドラマゆかりの地が紹介されるのが定番です。
今のところ京都かせいぜい滋賀と福井の名所ばかりなんだから
これが人物関係や平安時代の解説だったらわかりやすいのに。
でも大半の視聴者にとってそんな細かいことはどうでもいいのかもしれません。
しかしながら、時代背景の理解の点で取っ付きにくさはありますが、
恋愛模様と朝廷内の権謀術数がバランスよく描かれてストーリーは大変面白いです。
一夫多妻が当たり前の倫理観の時代でも、嫉妬はあり、人に言えぬ恋もあり。
近しい人の死を悼む悲しさも時代を超えた不変の真理です。
さて、このあとの作中では
ファーストサマーウイカさんが演じるキツネ顔の清少納言が書いた枕草子が読まれ広まり、
吉高由里子さん演じるタヌキ顔の紫式部がもう少ししたら源氏物語を書き始める状況です。
今のところ仲良さそうな二人ですが、今後どうなるんでしょうね。
柄本佑さん演じる藤原道長ももはや政敵なく栄華を極めるだけですが
政務の場面では難しい顔をずっとしているのにたまに明るい演技もあって、
幼少期はのんき物だった性格が垣間見えて上手だなぁと思います。
あとは個人的に、大学時代に一緒に演劇に関わったこともある百舌彦役の本多力さんが
今後も登場して活躍するのを楽しみにしたいと思っています。