こんにちは。アセント学習塾の山田です。

 

先日ニュースを見ていて、今年2024年の4月から6月にかけて

アメリカで素数ゼミが大発生すると聞きました。

素数ゼミは13年周期で羽化するものと、17年周期で羽化するものがいて、

それが同時に発生するのが実に221年ぶりなのだそうです。

13と17はともに素数なので最小公倍数は13×17=221となるのですね。

 

さて中3受験生ならば、13×17は当然暗算できますよね?

そう、乗法公式の利用です。

13×17

=(15-2)×(15+2)

=15の2乗-2の2乗

=225-4

=221

となります。

 

「いや、15の2乗が暗算できへんやん」という生徒さんもいるかもしれません。

20までの2乗は暗記しておくと良いですよ。

と言いたいところですが、15の2乗も暗算できます。

これも乗法公式を利用します。

15×15

=(10+5)×(10+5)

=100+2×10×5+25

=100+100+25

=225

です。

 

なお15×15や35×35のように、一の位が5である二桁の数字の2乗は

乗法公式を利用した裏技があります。

仮に十の位の数をaとすると、

(10a+5)×(10a+5)

=100×aの2乗+2×10a×5+25 ここで100aで前の二つの項をくくると

=100a(a+1)+25

となり、十の位の数に1足した数と元の10の位の数を掛けた数が

答えの千の位と百の位になり、十の位と一の位は必ず25になります。

35×35ならば、3×4=12なので1225、

75×75ならば、7×8=56なので5625が答えです。

 

今年は2024年。2024=44×46、というのも45×45=2025を利用して、

2024

=2025-1

=(45-1)×(45+1)

=44×46

となりますね。

2021年は43×47の素数の積だったので、知っている人も多いかもしれません。

 

以上、素数ゼミに関連した数学ゼミナールでした。

私は生きている虫はもちろん、死骸やセミの抜け殻でさえ触れないほどの虫嫌いですが、

数学嫌いの人も今日のブログ内容は、見たくもないものだったかもしれませんね。