こんにちは。アセント学習塾の山田です。
9/13(日)に中3の五ツ木模試があり、その結果が昨日返ってきました。
5月・6月は自宅受験でしたし、7月は1学期期末テストの直前だったため
敬遠した生徒さんも、この9月の模試は当塾の中3生全員が受験しました。
昨日は火曜日ですので中3の授業がなかったのですが、
わざわざ結果を取りに来てくれた生徒さんもいて嬉しかったです。
さて、中3の五ツ木に関しては、
模試が返ってきたときに見てほしいポイントや注意点がいくつかあります。
①自分の得点と平均点と偏差値の関係について。
得点はもちろん自分の力を測るために必要な要素ですが、
他の受験生と比べてどうなのか、前回の成績と比べるとどうなのか、を知るためには
偏差値という指標を用います。
偏差値とは簡単に言うと平均点との離れ具合です。
平均点と同じ得点ならば偏差値が50となります。おおよそ20から80の間の数値が出ます。
これはチェックしている受験生さんや保護者様は多いですね。
②志望校の合格可能性判定について。
五ツ木模試ではこの偏差値に基づいてAからEの判定が出ます。
Aが上位合格、Bが安全圏、Cが五分五分、Dが危険、Eが志望校の再考を、というわけです。
ただし大阪府公立入試の場合、
入試の合否の判定は内申点と試験当日の合計で決まることになります。
よって、より正確な判定には、当日の出来を推定する偏差値だけではなく、
今の自分の内申点も加味する必要があります。
五ツ木模試の成績表には、内申点と偏差値を交差させて判定する
階段状の表が載っていますね。
それを使ってより正確な判定を知るようにしましょう。
③目標偏差値とそれをとるために必要な得点について。
そして②で目標の偏差値が決まったら、それをとるためにあと何点が必要か計算しましょう。
一応、五ツ木模試の成績表には「Aまであと○点、Bまであと○点」と書いてありますが、
あれは内申点と当日の試験の倍率(高校ごとのタイプ)による補正がかかっていますので、
実際の素点で何点取ればよいのかが一見してわかりづらくなっています。
そこで使用したいのが「標準偏差」です。
標準偏差はデータの散らばり具合を表す指標ですが
「何点取れば偏差値が1ポイント上がるのか」を表すものでもあります。
五ツ木模試の場合、成績表とともに『全体のまとめ』という冊子も返却されます。
今回ならばその9ページにこんな表が載っています。
そもそも、偏差値の出し方は
(自分の得点-平均点)÷標準偏差×10+50
という式で行われます。
逆算すると、偏差値を1ポイント上げるためには、
標準偏差÷10の点数を取れば良いことになります。
例えば、上の表の社会では2点取れば偏差値が約1ポイント上がります。
5教科合計ならば8点で約1ポイント上がります。
つまり5教科の偏差値が目標に対して4ポイント足りていなければ、
5教科合計点を約33点(8.23×4=32.92点)上げればよいことになります。
④正答率に従って復習することについて。
どの教科であと何点取ればよいかの目標が定まったら、
自分の答案と正答率を見比べてみましょう。
これは何度かブログで書いてきましたね。
正答率が高いのに間違えている問題は、必ず復習してください。
正答率が低いけれどあっている問題は、マグレではなかったか一応確認しておきましょう。
正答率が低くて間違えている問題は、飛ばして構いません。
効率よく問題をセレクトしましょう。
それで目標点をクリアできる問題の復習が終われば、五ツ木模試の活用は終了です。
さて、長々と書いてきましたが、一番言いたいことは
「間違えた問題を次は絶対間違えないようにすること」です。
語弊を恐れず言えば、偏差値は単なる数値ですし、合否判定はあくまで予測です。
そんなものよりも、知識や解き方を身につけることが最重要なのです。
もちろん同じ問題が次の模試に出ることは滅多にないですが、
自分ができなかったことを、少しずつでもいいので一人でできるようにすることが、勉強です。
模試は、やりっぱなし&結果を見て一喜一憂するだけ、ではもったいないですよ!