身体は食べたものからできているといわれます。人の細胞は、早い臓器で2日、もっとも遅い骨でも3年から5年で入れ替わっています。
新しい細胞の原材料、そのほとんどが口から食べた物です。あとは、水分や吸うことによって取り入れた空気です。ですから、「身体は食べた物からできている」といわれるのです。
それと同じように、私たちの心は経験したことの記憶からできています。その記憶が、さまざまな思いや感情となって表れるのです。
子供のときから経験したこと、親に言われ続けたこと、学校で習ったり勉強したこと、社会で経験したことが、その大部分を占めています。大部分のほかのところについては、次回に説明します。
自分の記憶によっていろいろなことに反応しているのだということをはっきり意識していると、記憶に揺り動かされて激しい感情にとらわれることがなくなり、平安な心でいることができます。