こんなもんです | 風の向くまま気の向くまま

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"天国"なんてのは貪欲な人間の欲望だ。
"地獄"なんてのは無力な人間の僻み妬みの妄想だ。
"天国"に勝る幸せも
"地獄"に勝る苦しみも…
全てはこの世の中にある。by大和屋 鈴

本文は基本的に『ひとりごと』ですので、あしからず。

  


☝️〈会社の信念〉
人間には誰しも「これだけは大切にしている」という信念があるものです。
その強さは別にして、自分の生き方として大切にしているものがあると思います。
これは、人間として成長するために、欠かせないことかも知れません。
それに基づいて、それを糧にして生きるわけですから、その心構えや姿勢は、一貫したものとなり、非常に力強いものになると思います。
そして、それが人格となるのかも知れません。
会社も法人としての人格を備えているものです。
どのような方針で経営をするのかという基本的な精神というものがなければなりません。
おおよそ、どんな集団・組織でも、その運営する基本的な精神、設立の趣意的なものが必ずあるものです。
学校にも建学の精神があります。
すべての団体にもあります。
会社でいえば、経営理念がそれに該当するのです。
経営理念とは、会社の基本的な存在意義、つまり「何のために、わが社があるのか」という目的を明確に定めたものであり、いわば、会社の信念であります。
信念でありますから、いついかなる時でも、これを旨として、経営を行わなければなりません。
そこから、一つの力強さが生まれてくるのです。

企業不祥事の一因は、この基本的な経営理念から逸脱した経営にあるのです。
江戸時代の商家は、家訓を定めて、それを子孫まで継承することによって、長く繁栄をしているのです。
学校にも校訓があって、これを遵守するから、一つの校風が醸成されていくのです。
「風土」というのは、非常に大きな力をもっております。
「空気」といってもいいと思います。
学校の校訓というものは、先生のためのものはありません。
生徒のものであります。
全員のためのものであります。
同じように経営理念というのは、経営者のためのものではありません。
社員全員のものです。
全社員が、経営理念に則り、仕事に反映させることにより、活き活きとした経営が可能となるのです。
また、経営理念は羅針盤とも言われます。
荒れる海でも、羅針盤があれば、無事に航海できます。
しかし、いかに穏やかな海であっても、羅針盤を使わなければ、進路を間違う可能性があります。
不祥事を起こした企業にも、当然、立派な経営理念、即ち羅針盤があります。
しかし、その羅針盤を使わないから、進路を誤り、道を外れた経営になるのです。
そして、一瞬にして、経営悪化に陥ったり、生命を絶たれているのです。
「こんなことぐらい」という油断が、とんでもない結果を招くのです。
基本に外れた経営が極めて危険であるということです。
会社の信念である経営理念をしっかりと守り、これに基づいて仕事をすること、これは全員に課せられた重い責任です。

自分の仕事の仕方、心構え、内容が経営理念に反していないかどうか、みんなが自主的、自律的に自問自答することが大切です。




 

日本のモノづくりの実態が…😞