胡蝶之夢 | 風の向くまま気の向くまま

風の向くまま気の向くまま

"天国"なんてのは貪欲な人間の欲望だ。
"地獄"なんてのは無力な人間の僻み妬みの妄想だ。
"天国"に勝る幸せも
"地獄"に勝る苦しみも…
全てはこの世の中にある。by大和屋 鈴

本文は基本的に『ひとりごと』ですので、あしからず。

ある時、私は蝶になった夢を見た。
私は蝶になりきっていたらしく、それが自分の夢だと自覚できなかったが、ふと目が覚めてみれば、まぎれもなく私は私であって蝶ではない。
蝶になった夢を私が見ていたのか。
私になった夢を蝶が見ているのか。
きっと私と蝶との間には区別があっても絶対的な違いと呼べるものではなく
そこに因果の関係は成立しないのだろう。
~荘子~

女神異聞録ペルソナのオープニングで流れる胡蝶之夢
初プレイ当時中学生...
もちろんそんなものを知るはずもなく...ただなぜか考えさせられてゲームを始めずにあれこれ考えた後に国語の先生に荘子について質問して驚かれたものです(  ̄▽ ̄)
その頃は暗記してたけど今じゃ全然うろ覚えだったから記憶力の低下にガッカリ。。(〃_ _)σ∥

オープニングで病弱な女子高生、園村麻希

(入学後すぐに入院する)の病室に積み木でできた学校がある

彼女は母子家庭の一人っ子でお見舞いもなく孤独感に襲われている...
学校にも行けない自分は周りの子達に取り残されていくのではないか?と現状と将来への不安を感じている...


こういう状況に置かれたら自分も色んな可能性を考えるんだろうか?
人を羨んだり、妬んだり、憎んだりするんだろうか?
今の自分とは違う自分を考えるんだろうか?

そんなことを中学生の狭い世界観でうだうだ考えてたなぁ( ´,_ゝ`)

もし違う人間になれるなら断然!南条くんになりたい!!!( ̄^ ̄)



財閥の御曹司という部分だけを切り取って金持ちサイコー(о´∀`о)ノと単純な考えをするあたりがいかにも世間知らずの中学生だったと自分の浅はかさが嫌になる(  ̄▽ ̄)

南条くんみたいに1番を取る努力も苦労もせずに...彼の孤独や疎外感も知らずに、ただ自分が勝手にいい部分と判断したものを羨み、そうなりたいと願う...なんて愚かなヤツ(  ̄▽ ̄)
ゲームを日常生活ほったらかして夢中でやってたのはきっとゲームの中に描かれるヒーローになりたかったんだろうなぁ

振り返って自分を見つめるとなんとも平和で(頭の中が)幸せなヤツだったなぁと思う

今では現実逃避の為だけのゲームはしなくなったのでその頃に比べれば多少は成長したということにしておきたい