我が母校・仙台育英は県大会4回戦でまさかの敗北。

 

その知らせに、「私の夏、終わった……」と呆然としました。

 

今年は叔父の出身校が初出場し、1回戦突破したので応援することにしていましたが2回戦敗退……残念でした。

 

応援する高校がなくなっても中継は決勝戦まで観たり聴いたりしますヨ!

 

今回は高校野球ファンも、そうでない方でも楽しめる「応援歌」について語っていきたいと思います。

 

まずは、「応援歌ってどうやって作ってるの?」という疑問にお答えします。

 

応援歌は、野球部の応援担当から音源をもらって作ります。

 

音源の状態は、ひとりで歌って手拍子しているだけの簡素なもので、一本調子の歌を聞いているとちょっと笑っちゃいます。

 

私たちの頃はテープでのやりとりでしたが、最近の子達は Dropboxなどでシェアするそうです。

 

次にそれを楽譜に起こしますが、管楽器は種類によってキーが違うので、それぞれに合わせた楽譜が必要になります。

 

キーは原音そのままのCや、転調しているB♭、C、E♭、Fなどがあります。

 

まずはCの楽器であるフルートやピッコロ(どちらも横笛)から起こしていって、それを聴いた他のキーの楽器が起こす、という流れになります。

 

自分の楽器を使ったり、ピアノを使ったりして音を確かめながら音符を描いていきます。

 

原曲のままだと収まりが悪いときもあるので、ちょっとだけアレンジもしたりします。

 

普通は五線紙に描き込むのですが、私たちは「Encore」というDTMのソフトを使っていたので、Cの楽譜を書けば転調もワンタッチ!かなり便利でした。

 

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私たちの場合は野球部と一緒に練習、っていうのはなく、ぶっつけ本番でした。

 

一度だけ、甲子園に着いてから「新しいのを作ってくれ」と頼まれたことがありました。

 

野球部員2人が吹奏楽部のバスに乗り込んできて歌うのを、ピッコロで吹いて真似して作りました。

 

ピッコロは譜面台より軽く、カバンに収まるミニサイズなのでバスの中でも吹くことができます。

 

音を1つずつ確かめながら吹いていくのですが、なかなかオッケーが出ませんでした。

 

声だと音階にはまらない音になったりするので、なかなか難しいのです。

 

応援歌は全ての曲に名前を付けますが、原曲のタイトルではないものもあります。

 

もともと他の学校が使っていた楽曲をお借りする場合は、その学校の名前を付けることがあります。

 

うちの学校では、『アフリカン・シンフォニー』が『智弁』、『ウィー・ウィル・ロック・ユー』が『PLメッツ』、どの曲か忘れましたが『金農(かなのう)』などでした。

 

私たちが使っていた定番曲は『ポパイ』『アッコちゃん』『猪木』『学生曲』とか。

 

私が一番好きな曲は、どうやら我が校オリジナルらしい『燃えろ!』ですね。

 

「レミッミッミソーミソーミッ レミッミッミソーミソーミッ シーラーソー♯ファー ミミミミミッ ミッミミミッ」と始まって、「燃えろ〜〜〜七瀬!ドンドンッドドン ドンドンッドドン ドンドンッドドン ドンドンドンドン」と、1番から9番の選手の名前を呼んで、最後に「燃えろ〜〜〜育英!」で締めます。

 

この記事を読んだ育英生が『燃えろ!」を演奏してくれないかな〜。

 

最近の曲で面白いと思ったのは『エリーゼのために』です。

 

今年は吹奏楽部の入場ができなくなったので、来春のセンバツから応援歌にも注目してみてくださいね。