タイと日本を結ぶすごい日本人がいた | 医薬翻訳のアスカコーポレーション 社長ブログ

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大阪北浜、東京田町にオフィスを持つ医薬・バイオ分野の語学サービス会社 アスカコーポレーション社長 石岡映子のブログ。

最近、戦争、原爆、墓参り、とか、暗いブログばっかりだ。

自身の心の痛みや社会、経済の不安で、つい。

今日、もう一つだけ、暗い(?)ブログに付き合ってほしい。


太平洋戦争中、タイとミャンマーを結ぶ泰緬鉄道の建築工事に陸軍通訳をしていた永瀬隆さん夫婦の遺骨が明日21日、現地クワイ川に散骨されることになった、との記事を新聞で読んだ。

永瀬さんは過酷な建設労働で犠牲になった捕虜や現地住民を悼むため、海外渡航が解禁された1964年から135回慰霊の旅を重ねたらしい。2カ所に平和寺院を建立し、平和基金を創設、千人以上の看護学生への奨学金を送り続けた、という。


泰緬鉄道とは「戦場にかける橋」で音楽も映画も有名だ。

たら、たらら、たったった~

ご存知「クワイ川マーチ」だ。


友人がタイにいたこともあり、よくタイに旅行した。

ダイビングをしたり、お寺回りしたり、ありふれた旅だったが、

あるとき、「カンチャナブリツアー」というのを見つけた。

戦場にかける橋の舞台だ、風光明媚らしい、

思わず1日ツアーに参加したことがあった。


エラワン国立公園やサイヨーク国立公園などを擁し、山と渓谷美あふれる風景明媚な自然の宝庫として知られるカンチャナブリー。西側をミャンマーと接する国境の街サンクラブリーには、仏教を熱心に信仰するモーン族やカレン族の人々が昔ながらの素朴な暮らしを営んでいる。


泰緬鉄道にも乗ることができるし、確かにどこも”美しい”。

列車を降りた後、War cemetary(戦争墓地)を訪れ、多くの墓が一面に広がる、のを漫然と見た。

その後は War museum(戦争博物館)見学だ。


震えた、

涙が止まらない

日本人(人間)が、ここまで残酷になれるのか、と目を覆った。

日本人であることがたまらなく嫌になった。


この後ツアーの人たちとランチ。

ドイツ人、アメリカj人、イギリス人、だれも話しかけてくれない。

おそるおそる、「日本人を嫌いになりましたか?」って聞いてみた。すると、

No, We love Japaese, It is just a history. We have a same sorow.

みたいに返してくれたと記憶している。


もちろん、ツアー参加中、現地の誰からも嫌な顔はされなかった。

ほほえみの国の大きさかとも思っていた。


それだけでなく、永瀬さんのような人がいたからだったのだ。

誰も教えてくれなかったし、どこにも書かれていなかった。

日本人の誇りだ。


善は善を生み、

負は負を連鎖する。

同じ過ちを繰り返さない。


タイに旅行する際、時間があれば是非カンチャナブリを訪れてほしい。

http://www.thailandtravel.or.jp/area/kanchanaburi.html