【読書】救われてきた経験 | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

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皆さま、こんにちは。
税理士・公認会計士(船戸明)の「本業ブログ」にようこそ。

 マツダの車を買ったとき、何気なく町を見ていて「マツダの車が増えたなあ」と思ったものでした。おそらく、実際にマツダ車が増えていたわけではないのでしょう。自分が購入したので、同じ会社の車が走っていると、つい目に留まる。その「目に留まる頻度」があがったのだと思います。

 読書も同じでしょうか。電車の中で何をするかといえば、一に読書、二にハングル、三にボーっと。原稿書きやメールチェックのためにパソコンを見ることはあっても、意味なくスマホを見続けることはありません。

 その体感として、世間で言われる本離れとは逆に、読書している人が増えているのではないかと感じています。増えているといっても、1車両に数人。スマホ勢と比較すれば、勝ち負けの問題ではないものの、多勢に無勢です。それでも、一時期より確実に本を読んでいる人は増えているはず。いっとき、「ほとんどいない」という次元だったのが、最近は「数人は確実にいる」という実感を持っています。

 ただ、一方で、本屋さんは減っているのでしょう。「人口減少や経営者の高齢化、ネット通販や電子書籍の拡大などで町の本屋は減りつつある。経済産業省は書店振興のプロジェクトチームを3月に設け対策に乗り出した」(20日、日経)。

 せめて自分にできることは、通販を使わずに本屋さんに足を運ぶこと。何軒か回っても見つからなかった場合を除いて、本は本屋さんで買うようにしています。

 上の記事も、引用に続いて述べられていたのが、各地で読書会が増えているとか、町の本屋さんが試行錯誤をする面白い時期だとか、前向きな話でした。

 なぜ、本が必要か。自分自身の経験に照らせば、本に救われたことがあるからだと思います。昔から友人が少なかった。何でも話せるような「親友」ができたことなど、ほとんどありません。幸い、あまり物事にこだわりも執着もないほうですが、それでも疲れたり、苦しかったりするときがないわけではない。

 その孤独を埋めてくれたのが、私の場合は、本や音楽でした。人と違って、好きなときに触れ、好きなときに思い浮かべ、思いきり泣き叫んでも見守ってくれて、ずっと手放さなくてもいい。静かに寄り添いながら、心を温かくしてくれる存在が、本や音楽だったのだと思います。

 パソコンやスマホが普及し、人と、誰かと、つながっているのが当たり前になりました。でも、どれだけつながっても、他人の人生を生きることはできません。最後の最後は、誰もが孤独になる。いや、つながりやすくなった今こそ、逆に孤独も深まっているような気がします。それを隠すために、トイレでご飯を食べるなんていう話もありました(今もあるのでしょうか)。

 あるじゃないですか、本が。あるじゃないですか、歌が。仮に電車で本を読んでいる人が増えているのだとしたら、それが本当に喜ばしいことなのか。時代の闇を反映しているのではないのか。それでも、本を友達と捉えられることは大きな救いなのではないかと、私は思います。




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