【閃き】排除しない | 早起き税理士・会計士の「本業ブログ」 by 船戸明会計事務所

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皆さま、こんにちは。
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 かつて、「排除します」という発言をきっかけに、大失速した政党がありました。「希望の党」という7か月で消滅した政党です。小池百合子東京都知事が、2017年9月25日に結党を表明。衆議院選挙の候補者について、小池新党との合流を目指していた民進党を念頭に、「もちろん『排除』はいたします。絞らせていただくということです」(2021年10月6日、読売新聞オンライン)と発言したのです。

 政治の話をしようとしているのではなく、「排除」の話をしようかと。その典型例として思い浮かぶのが、希望の党の事例です。でも、実は、自分の中でもいろんなことを「排除」していたということに、最近気がつきました。

 たとえば、新聞について。ネットでもいろんな記事が読めますが、産経新聞を参照することは避けていました。おそらく、安倍・菅時代を中心に、とんでも事件や発言がいろいろあって、にもかかわらず政権を擁護する産経の論調に辟易としていたのだと思います。

 ただ、ふと思いました。そもそも産経新聞を読んだことないじゃないか、と。特にいい記事に出会ったわけではなく、頭の中で出来上がったイメージで排除していたのではないか、と。留保はつけつつ、いい記事があれば素直に読めばいいのでしょう。

 日本経済新聞に月単位で連載される『私の履歴書』。芸術や文化といった方が登場すると面白く、会社員社長が登場すると面白くない、と決めつけていて、後者の場合は読んでいませんでした。今月の連載は東急会長の野本弘文さん。これまでなら読まなかったでしょう。でも、その姿勢が「排除」なのだと気がついた。いろんな人がいて、いろんな考え方や生き方があるのは当然。内容が面白いかどうかというよりも、自分が何かを面白がる気持ちがあるかどうか。排除せずに広い気持ちを持てるかどうか。ということで、肩肘張らずに毎日読んでいます。

 昨日は、渋谷スクランブルスクエア開発の話でした。屋上を展望台にしようと思いつき、すぐに設計変更を指示したそうです。いろんな難題が立ちはだかる。共同事業者の説得、消防とのやりとり、ガラスフェンスの高さ、などなど。でも、細かいところまでこだわりぬき、高揚感の演出を実現した。

「このように屋上展望台にはかなりこだわってきた。お客様が楽しく忘れられない体験ができ、また訪れたくなる場所になってほしいとの思いを込めた。完成後、NHK紅白歌合戦の舞台や多くのCMなどのロケ地としても活用されている」(25日、日経)。

 自慢話と読むか、思いついたことはすぐ動き最後まで動くことで実現できると読むか。どう読むかは、こちら次第です。

 こだわりは特に持ち合わせていないのですが、知らず知らずのうちに「排除」の論理を持ち込んでいた。排除しない、と意識しておかないと、年齢の質問を受けて「ばかやろう」と言ってしまうような醜態をさらすことになりそうです。




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